アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

憲法9条の発案は誰?

2016年02月29日 | ドラミング

25日の「報道ステーション」の特集。

憲法9条の「戦争放棄と武力の不保持」は、いったい誰の発案になるものか?

現憲法の制定から今日まで謎とされてきたが、それは時の宰相、幣原総理の発案になるものであることが検証されたという。

これを幣原総理がGHQのマッカーサーに話し、同意文書まで入手していたというから驚く。

しかもその事実が、後の岸首相のもとに置かれた改憲のための憲法調査会の席上、明確になったというのだから皮肉なものだ。

いずれにせよ、この事実は、安倍首相をはじめ現憲法を「おしつけ」と非難しつつ改憲に突き進む右派勢力に対しては、手痛い打撃となったに相違ない。

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英国の夢~ラファエル前派展

2016年02月28日 | ギャラリー


「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」:ミレイ


今回上京した際、渋谷文化村で開催中の「英国の夢~ラファエル前派展」を見た。

この絵画展は、英国リバプール国立美術館が所蔵する「ラファエル前派」に属するロセッティ、ミレイ、ハントらの代表作を一堂に会したもの。

の自然で優美な絵画に魅了された。特に、ミレイの人物画には共感を覚えた。

これは、ロセッティの有名な「シビラ・パルミフェラ」。超越的な「美」の偶像として描かれた玉座に座る女性単身像。(主な作品の解説

リバプール国立美術館所蔵
英国の夢 ラファエル前派展

 会場:渋谷文化村 ザ・ミュージアム
 期間:3月6日(日)まで
 開館:10:00-19:00
 料金:1,500円

蛇足:「ラファエル前派」というのは、19世紀中ごろ、英国の若い画家たち(ロセッティーやミレイなど)が起こした芸術運動で、ルネサンス以来続いていたアカデミックで慣習的な表現を排し、ラファエロ以前の画風を取り戻そうとした。展示はなかったが、このミレイが描いた「オフェリア」をご記憶の方も多いのではないかと思う。

写真は、絵画展のHP・他から借用しました。

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野党共闘で戦争法廃止へ!

2016年02月27日 | ドラミング

昨日、東京中野区で「野党共闘で戦争法廃止へ!2.26集会」が開かれた。

これは先に、民主、共産など野党5党の共闘が成立したことを受け、引き続き、戦争法廃止に向け選挙でもがんばっていこうと市民連合と総がかり実行委員会が共催して開いたもの。

 

今後、こうした動きが全国的に展開されて行くと期待されている。(記事は、本日付け「しんぶん赤旗」から転載しました)

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My Favorite Analog!~ショルティの「ベルリオーズ幻想交響曲」

2016年02月26日 | 音楽三昧

何につけ、師を持つことが大切だ。
つまり、何かを極めようと思ったら、我流では決して「極意」の域に達することはできないと思うからだ。

小生のオーディオ趣味も、ネットで知り合った友人の知識や経験に負うところが極めて大である。

目下、掲題のアルバム(LPレコード)の録音、試聴を繰り返しているのだが、なかなか満足の行くものができない。

録音した音源をその友人に送って聴いてもらい、逐一アドバイスを受けている。(写真は、編集作業の様子)

さて、「幻想」である。
この曲では、以前録音したアンセルメ盤があるのだが、このショルティ・シカゴ響による録音も秀悦である。

広大なカンバスの上で、解像力の高い楽音が縦横無尽に飛び跳ねる。その様は、まるで大ホールの最上席にいるかのような錯覚に陥る。

第5楽章で打ちならされる鐘楼の鐘の音は、成仏できなかった主人公の魂を慰撫するかのようだ。

これほどすごいレコードが生み出されていた時代を羨む。

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あわや~JAL事故

2016年02月25日 | アーバンライフ

これは、今朝の拙宅からの風景。
このところの悪天候から一転日差しが戻ってきましたが、今朝の最低気温は-14℃ほど。
とても寒い朝です。

21日に上京。
2泊して23日に帰宅したのですが、その日、新千歳空港では、JAL福岡便のエンジンから煙が出て乗客が緊急避難するという事故がありました。

ちょうどその頃、小生らは羽田で同港行きの便(ANA71便)を待っていました。
何でも、新千歳空港が雪のため出発が遅れるとか、着陸できない場合は羽田に引き返すとかのアナウンスがあったのですが、まさか脱出騒ぎまであったとは!

幸い、小生らの便は30分遅れただけで、無事新千歳に着陸し帰宅できました。
その後、ニュースでこの事故の様子を知り愕然としました。

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再会

2016年02月24日 | ギャラリー

書物の聖母子:ボッティチェリ

昨秋、フィレンツェのウフィッツィ美術館で見たボッティチェリの名画と東京で再会した。

東京上野の東京都美術館で開催中の「ボッティチェリ展」。
「ラーマ家の東方三博士の礼拝」や「マニフィカトの聖母」などウフィッツィ美術館所蔵の絵画に加え、他館所蔵だが今回展示された「書物の聖母子」や「美しきシモネッタの肖像」など、大勢の観覧者を集めている。

いずれもすばらしい絵画で、見るものを引き付けずにはおかない。

機会があればぜひ、ご一覧をお勧めします。(写真は、会場で購入した絵葉書から作成しました)

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森英樹著「大事なことは憲法が教えてくれる~日本国憲法の底力」

2016年02月21日 | 読書三昧

憲法学者で名古屋大名誉教授の森さんが、戦後70年を契機に国民の中に生まれた「憲法の日常化」に応えようと著わした今日的憲法解説書の決定版。


このような状況を生み出したのは、皮肉にも安倍さんのおかげとも言えそうだが、彼が目指す国の方向は、憲法とは真逆であると言う。

侵略戦争を重ね「大東亜共栄圏」を目指したアジア太平洋戦争だけで、外国人2000万人以上を殺戮し、日本人320万人以上が殺された日々を反省して、二度と戦争をしない、そのために一切の軍事力を捨て、交戦権も認めないとの誓いから、今の憲法は出発しているのだ。

また、主権は国民にあり、国政は国民の厳粛な付託によるものであって、憲法に反するいかなる法律、条約も効力を持たないという立憲主義の立場を明確にしている。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)


蛇足:改めて、前文だけでもしっかり読んでみようと思い再録しました。


日本国憲法

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

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北からうれしい便り~野党共闘成る

2016年02月20日 | ドラミング

今朝の新聞(赤旗)が報じたうれしいニュース。

4月24日投開票の地元衆院北海道5区の補欠選挙で野党共闘が成立。
「戦争させない北海道をつくる市民の会」が推す池田真紀さんを候補者として、当選めざしてがんばるとの協定ができました。

協定は、①戦争法廃止をめざす②民主主義の回復をめざす③その姿勢を最後まで貫くの三点が基礎となっています。これらは、現政権による政治を憂う幅広い国民の期待に応えるものです。

2014年の同区の選挙では、当選した元官房長官の町村氏が14万票、民主党+共産党の票が13万票と拮抗しています。野党が共闘すれば、当選に向け弾みがつきます。

南の熊本からの「野党統一」に続いて、今度は北海道からのうれしいニュースです。

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限りなく”ゼロ”に近い0.001%

2016年02月19日 | アーバンライフ

一昨日、ネットニュースを見ていて驚いた。
こんなヘッドラインが踊っていたのだ。

「普通預金も金利引き下げ=マイナス金利で過去最低~三井住友銀」

つまり、メガバンク3行のトップを切って、三井住友銀行が普通預金の金利を現行の年0.020%から年0.001%へと20分の1に下げたのだ。

日銀によるマイナス金利の導入によって、銀行が、自らの採算性に自信を失った結果、少しでも利ザヤを稼ごうと、あろうことか庶民の生活に密接した普通預金の金利までも引き下げたのだ。他の都市銀行や地方銀行もこれに倣うようだ。

この金利引き下げの心理的効果は大きく、庶民の財布の紐は一層締まるから、日銀の狙いとは逆の結果が出てしまうだろう。

勿論、住宅融資の金利なども連動して下げるとしているが、これを利用する層は限られるから、その恩恵はそう大きくはあるまい。

ところで、あなたは、0.001%という数字をみて実感がわきますか。
0.001%=0.00001倍ということだから、仮に、100万円をを1年預けておいて、1年後に受け取る利子がたったの10円ということです。

こんなことまでして景気浮揚を図ることにどれだけの意味があるというのか、現政権の掲げる経済政策が名実ともに「アホノミクス」と呼ばれる所以である。

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My Favorite Analog!~ベームの「ブラームス交響曲第1番」

2016年02月18日 | 音楽三昧

久しぶりに、ベーム・ウイーンフィルによるブラームスの1番を聴いた。
しかも、1975年の来日公演時のライブ録音だ。

演奏・録音とも、セッション録音でリリースされているレコードより優れているとは思わないが、そこはそれ、日本でのライブ演奏ということに価値がある。

しかも、来日中の16回の公演の内、この曲を演奏したのは3月22日の1回みだったことを考えると、歴史的にも貴重な記録音源と言って良いだろう。

いずれにせよ、ベーム・ウイーンフィルによるブラームスの1番の極め付けではある。

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