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スカイフォール

2016-05-29 19:15:03 | Diary
先日、CS放送で映画「007」のシリーズをしつこく何度も繰り返しやっているから、
今まではあまり興味はなかったのだが、
映像のよさそうな「スカイフォール」をつい観てしまった。

ダニエル・クレイグはかっこいいし、映像も大変に素敵ではあったが、
ストーリーがマンガみたいで、しかもこの人が出ているらしいから観るか、
と思った映画「ノーカントリー」のあのおっかない人、ハビエル・バルデムの
役どころも今ひとつで、まあ私にはどうでもいい映画だと結論づけたかったが、
なんとテーマ曲が驚くほど良かった。

声だけではアデルだとわからなかった。
アデルはイギリスの、というか、ヨーロッパではものすごい人気の歌手で、
彼女に対する私の認識は「歌のうまい肥えたあの人」くらいなのであった。

彼女はもっと地声を張るタイプのヴォーカルだっと思っていたから、
最初に聴いた時にはあの肥えたアデルさんだとはわからなかった。

すぐに検索すると、さすが現代。3分以内にほとんどのことがわかり、
この曲は歌詞もとても良いのだが、作詞もアデルさんだということ。
本当に、といっては失礼だが、本当にこの詞をアデルが書いたというなら、
私はすっかりアデルのファンである。とてもよい歌詞だ。

曲も最高。歌詞も最高。歌も最高。アレンジも最高。

重厚なオーケストレーション。
私には管弦楽法を語る素養などはないが、
サビに入ってからのストリングスがダーク感に溢れ、
そしてサビの終わりにホーンが「007」を明瞭にし、
そこにほんの一瞬、ソリッドなギターを加えただけで、
ジェントルかつワイルドな匂いを鮮明に残していく。

もしもひとつだけつまらない注文をつけてもいいなら、
デイビッド・ギルモアのギターが間奏に入ってほしかった。
もっと言うなら、
歌はそのままで、丸々ピンクフロイドの演奏で聴いてみたい。

007のプロデューサーは
「ダークナイト」のクリストファー・ノーランに早く撮らせろ、と思う。
でも、こういうひとつの伝統的になってしまっているものには、
こだわりのあるうるさい人たちがいろいろいて、
一筋縄ではいかないのだと推測される。

最近、アデルがソニーと140億円の契約を結んだというニュースを見たが、
まだまだ若いし、心も身体も見るからに健康そうだし、
伸びしろが長そうで楽しみだ。
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