夢の羅列<生徒はスーツ>
つづき。
「15パーセントの力でいきなさい」
女の言葉の意味をまだ考えている。
危険な思想である。なぜなら、
毎日、全力を出しているわけではないからだ。
100km/hを最高速としたら、私はまあ○○km/hくらいであろう自己認識がある。
これははっきりいって自慢できない数字である。
それなのに私の神は、というより、夢のお告げは、
「15km/hで行け」という。
「もっと速度を落とせ」という。
「徐行にて、無人の道を往け」という。
いや違うな。そうかわかった。
車であれば、15km/hはひどく遅いが、
自分の足で走るという条件なら、これは大変である。
「車を降りて、自分の足で、全速で、人と違う道を、走れ。」
これでどうだ。
「コレジャナイ感」を察知するのだが、気のせいにしておこう。
………。
数人の男たちが階上から駐車場へ入ってきた。
彼らは私のもとへ走ってやってくると、
「大丈夫ですか」と私を気づかった。
白人の女も肥満児ももういなかった。
Yはどうしただろう。
私を囲む男たちは、よく見ると生徒たちであった。
あの大村もいる。
しかし、なぜか皆、スーツ姿に変わっている。
夢に理屈もへったくれもないので、
私は別に驚きはしないが、
少数ながら、これを読んでくれている人はきっと混乱するはずだ。
私にしても、
目が覚めてから、夢を思い出して一気に全部書いているわけではなくて、
目が覚めて、すぐに書いておくのはキーワードの羅列だけであるので、
自分でも多少は設定の不安定さに迷うこともある。
駐輪場、満車、どける、揉める、いや揉めない、ゲート、高校生、
木造、4階、トイレ、布団、、踏んづける、ゴミ、印、老婆、夜の缶詰、大村、
というように、羅列した言葉を見ると場面が思い出され、
それをここに書く場合は、なるべく他者が理解し易く、
整合性のとれない場面もその理由を足しながら書いている。
と自分では思っている。
「夢を記録する」というこの20年来の作業にもう慣れているので、
キーワードだけで、ほとんどの場面をはっきりと思い出すことが出来る。
記録の初期の頃は紙に書いたので、
もっと簡略された文章であり、この間もそのことを書いたが、
簡略にして率直な文章というのも今読むとなかなか面白い。
今はキーボードなので、筆記の面倒もなく、
書きたいだけ書くことが出来るようになった。
この夢もそろそろ終わりに近づいたので、
ここで今回の長い夢の筋を勝手に再確認しておくと、
駐輪場に自転車を駐めた。
中に入ると旅館だった。
トイレを探して4階に上がった。
布団にくるまった大村を踏んづけ回した。
印鑑が押された紙を発見。(委任状)
老婆登場。ある種の対決。
大村に助けられる。
紙片を拾って階下に降りる。
地下まで降りたら、Yが登場。
Yが揉め始める。
私も車から降りる。
女と肥満児が登場。
女が変なことを言うから、考え込む。
生徒たちがスーツ姿で登場。
今ここ。
……そういえばまだ仕事の最中であった。
私は男たちを連れて、階段を上った。
つづく。
つづき。
「15パーセントの力でいきなさい」
女の言葉の意味をまだ考えている。
危険な思想である。なぜなら、
毎日、全力を出しているわけではないからだ。
100km/hを最高速としたら、私はまあ○○km/hくらいであろう自己認識がある。
これははっきりいって自慢できない数字である。
それなのに私の神は、というより、夢のお告げは、
「15km/hで行け」という。
「もっと速度を落とせ」という。
「徐行にて、無人の道を往け」という。
いや違うな。そうかわかった。
車であれば、15km/hはひどく遅いが、
自分の足で走るという条件なら、これは大変である。
「車を降りて、自分の足で、全速で、人と違う道を、走れ。」
これでどうだ。
「コレジャナイ感」を察知するのだが、気のせいにしておこう。
………。
数人の男たちが階上から駐車場へ入ってきた。
彼らは私のもとへ走ってやってくると、
「大丈夫ですか」と私を気づかった。
白人の女も肥満児ももういなかった。
Yはどうしただろう。
私を囲む男たちは、よく見ると生徒たちであった。
あの大村もいる。
しかし、なぜか皆、スーツ姿に変わっている。
夢に理屈もへったくれもないので、
私は別に驚きはしないが、
少数ながら、これを読んでくれている人はきっと混乱するはずだ。
私にしても、
目が覚めてから、夢を思い出して一気に全部書いているわけではなくて、
目が覚めて、すぐに書いておくのはキーワードの羅列だけであるので、
自分でも多少は設定の不安定さに迷うこともある。
駐輪場、満車、どける、揉める、いや揉めない、ゲート、高校生、
木造、4階、トイレ、布団、、踏んづける、ゴミ、印、老婆、夜の缶詰、大村、
というように、羅列した言葉を見ると場面が思い出され、
それをここに書く場合は、なるべく他者が理解し易く、
整合性のとれない場面もその理由を足しながら書いている。
と自分では思っている。
「夢を記録する」というこの20年来の作業にもう慣れているので、
キーワードだけで、ほとんどの場面をはっきりと思い出すことが出来る。
記録の初期の頃は紙に書いたので、
もっと簡略された文章であり、この間もそのことを書いたが、
簡略にして率直な文章というのも今読むとなかなか面白い。
今はキーボードなので、筆記の面倒もなく、
書きたいだけ書くことが出来るようになった。
この夢もそろそろ終わりに近づいたので、
ここで今回の長い夢の筋を勝手に再確認しておくと、
駐輪場に自転車を駐めた。
中に入ると旅館だった。
トイレを探して4階に上がった。
布団にくるまった大村を踏んづけ回した。
印鑑が押された紙を発見。(委任状)
老婆登場。ある種の対決。
大村に助けられる。
紙片を拾って階下に降りる。
地下まで降りたら、Yが登場。
Yが揉め始める。
私も車から降りる。
女と肥満児が登場。
女が変なことを言うから、考え込む。
生徒たちがスーツ姿で登場。
今ここ。
……そういえばまだ仕事の最中であった。
私は男たちを連れて、階段を上った。
つづく。