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20220530 「海嶺」フロイド

2022-05-30 19:11:22 | 本の要約や感想
今日は20220530です。

昨日、本の感想を書き、しかし書かなかったが言いたかったことは「私は本を読んでいる場合か」ということ。

ところが、「海嶺」という、これがまた面白そうな小説が出てきて、読み始めてしまいそうな気持を昨日の頁の最後に書いたわけだが、実は読み始めてしまった。

しかし日曜日に17時間読み通した「天北原野」とは違い、昨夜は数ページで読むのをやめた。やめられた。翌朝の今日も読まなかった。なぜか。「海嶺」は上下巻だと思っていたら、上中下の三巻構成だったからだ。

全三巻だから怯んだわけではなく、私は上下巻を持っていると思っていたが、それは上中巻だった。つまり下巻がなかった。探してもなかった。

そうすると中まで読み終えたら下巻を何らかの方法で手元に取り寄せなければならない。それは簡単なことだが、その僅かな煩わしさが一気に読み通すことを躊躇わせた。

中巻まで読んだとして、それから下巻を読み始めるまでに1日程度の中断があるであろうことが全部一気に読みたい気持ちを失わせた。

それなら上巻を読み始める前に下巻取り寄せの段取りをつけておけばいいだろう。いや要するに私は下巻がなかったことに内心「ほっ」としていたのだ。下巻がないならゴールがないも同じ。ゆっくり読もうよ、という気持ちにようやくなれた。フルコースのディナーをガツガツ一気食いしてどうするのか。とはいっても三浦綾子の小説は一気食いをさせる魅力があるのだから私のせいでもない。

「海嶺」は江戸時代の話で、船の事故か何かの原因でアメリカに渡ってしまった日本人3人の顛末記らしく、著者は三浦綾子だが、昨夜読んだ数頁によれば、さすがに愛憎劇にはならないような気配で、おそらく運命に翻弄され、絶望と苦難を乗り越えた末に手にするものは「大いなるもの」といった推測を凡人の私はするが、おそらく当たっていない。三浦綾子はそんな並の人ではないから。

夜になった今はピンクフロイドのアルバムを繰り返し聴いている。「The Final Cut」
このアルバムは抑揚が少なく内省的で、しかも自分勝手で性格の悪いロジャー・ウォータースの色が強すぎるため一般的には人気がない。このアルバムをピンクフロイドの作品に加えないという評論家さえいるほどだ。しかし私はこのアルバムが一番好きで、何回聴いたかわからない。

夢の中でうなされているようなロジャー・ウォータースの不安定な歌がこれでもかと続き、終盤に恐竜の咆哮のようなデイブ・ギルモアのギターが炸裂する。千回リピートしても飽きないアルバムです。

ピンクフロイドの「狂気」以降のアルバムは音質がものすごく高いので、そこが聴きどころです。

本日も、おつかれさまでした。
E V O L U C I O

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