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20210429 1966年制作版ドラマ「氷点」あらすじ(その2)

2021-04-29 21:41:32 | 映画
1966年制作版ドラマ「氷点」あらすじ(その2)

https://www.youtube.com/watch?v=YSy6pQflRXg


事件後ようやくおちついた〈開業医の妻〉は女の子が欲しいと言い出す。
しかし夫〈開業医の男〉は実は娘〈ルリ子〉が死んだ日に
妻が〈眼科医〉と密会をしていて事件の原因を作ったことを知っていた。
〈開業医の男〉は妻に復讐するつもりで友人〈乳児院の院長〉に頼み込み、
まだ生後間もない〈犯人の娘〉を引き取ってしまう。

──現在の感覚であればそんな簡単に子供をやり取りすることは考えられないが、まだ戦後の混乱と貧しさが残り、孤児もたくさんいた。そして両方が医者であったことも手続き上、有利であっただろう。ここで重要なのが〈開業医の男〉がそんな無茶なことを頼んだ理由と言い訳である。それは聖書にある「汝の敵を愛せよ」という言葉で、これは〈開業医の男〉が学生時代から持つ自分への命題であった。そのことを友人〈乳児院の院長〉もよく知っていた。ついにその試練を自分に課す時が来た、というのである。しかし実際は妻への復讐であった。───

そのような夫と友人の秘密のやり取りを知らない〈開業医の妻〉は
あくまでも自分が産んだ子供ということにしたく、
引き取る前に布を腹に巻いたり、引き取り後の数か月は家にも帰らなかった。
やっと家に戻ると〈犯人の娘〉とは知らないまま溺愛した。
〈開業医の男〉と〈乳児院の院長〉だけが真実を知っている中で
すくすくと育つ〈犯人の娘〉陽子は容姿も才も非常に優れていた。

ところが〈開業医の妻〉がある時、夫が隠していた〈乳児院の院長〉への
苦悩を告白する手紙を偶然に見つけ読んでしまい、ついに真実を知ってしまった。
〈犯人の娘〉陽子はまだ小学一年生であった。
〈開業医の妻〉は仏壇の死んだ〈ルリ子〉に泣いて詫びた。
帰宅した〈犯人の娘〉陽子の首に手をかけてしまう。
つづく。
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