三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

東京聖テモテ教会「改修感謝礼拝」

2013年11月12日 | 聖公会の礼拝
日本聖公会 東京聖テモテ教会
(住所:東京都文京区弥生1-3-12)

11月3日(日)、東京聖テモテ教会(日本聖公会)で「聖堂及び大屋根耐震改修工事完了」感謝礼拝に参列した。「聖堂の耐震工事は2008年に外回りの排水管から始まり、床下全面コンクリート打ち、床全面改修を行い、2010年に壁の耐震補強工事を終了。今回は屋根の葺き替えと屋根内部、廻廊の構造的な工事も実施。これで聖堂全体の耐震補強工事が完了ということになります。安心安全な聖堂で、これからもお祈りができますことに感謝いたします」(教会報『葡萄園』Vol.83より)。

午後2時、振り香炉と行列用十字架を先頭に、司祭が厳かに入堂。式文に従って、詩編を唱和し、聖歌を歌う。司式司祭が聖堂全体に向かって、聖水と振香で工事完了を祝福した。福音朗読は、イエスのエルサレム入城(マタイ21・5-14)。竹内謙太郎司祭は、「聖堂は単なる建物ではなく、礼拝を支える重要な場、そして私たちの信仰の表現です。東京聖テモテ教会は聖堂の維持を決心し、生き返らせることができました。この祈りが込められた聖堂を大切にしましょう」と話された。

本郷の東大周辺は「祈りが込められた」礼拝堂が多い。夏目漱石『三四郎』ゆかりの本郷中央教会、芥川龍之介の学友に強い影響を与えた弓町本郷教会、地下鉄東大前駅の最寄りに西片町教会、木造礼拝堂の美しい根津教会がある。いずれもプロテスタント教会で、しかも戦前建築の礼拝堂が現存している。この「教会銀座」の一角にある東京聖テモテ教会は、古い町並みの景観と調和しながら、「新しい革袋」に生まれ変わった。これからも「新しいぶどう酒」に満たされますように。


リニューアルされた東京聖テモテ教会聖堂

◆感謝礼拝で歌われた聖歌:
入堂聖歌:420「恵みのみ神よ」、325「み手の中で」、451「千歳の岩よ」、退堂聖歌:316「力の主を」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
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