三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

立教チャペル「歌による夕の祈り」

2013年11月24日 | 聖公会の礼拝
「夕の祈り」当日の立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

11月15日(金)、立教大学チャペル(日本聖公会)で「歌による夕の祈り」に参列した。「立教の一日は礼拝で始まる」という。毎朝、チャペルでは「早朝聖餐式」が行われ(夏休み等を除く)、さらに授業期間中は「始業の祈り」と「金曜礼拝」が続く。とくに第2・第3金曜日は「歌による夕の祈り」と銘打ち、聖歌隊の歌声と共に、聖書のみ言葉を味わい、チャプレンの説教を聞き、敬虔な祈りを捧げている。この日、私は池袋に所用があったので、その「唱詠晩祷」の機会に恵まれた。

チャペル内は主日礼拝に匹敵するほどの会衆が集まっており、そのほとんどが学生たちであった。午後5時30分、行列用十字架を先頭に、司祭と聖歌隊が厳かに入堂。主日聖餐式の場合、聖歌隊は2階のバルコニーで奉唱するのだが、この日は聖卓を中心に左右に分かれ、向かい合うような配置であった。この聖歌隊と共に、礼拝は歌によって進行する。懺悔(ここで跪く)と赦しの祈りの後、司祭と会衆の応唱、詩編、主の祈りが「礼拝式文用曲譜」に基づいて歌われた。

聖書朗読(第二日課)は「善きサマリア人」の場面(ルカ10・25-37)。司式の金大原(キム・デウォン)チャプレンは「律法の専門家は『自分にとっての隣人は誰か』という自己中心的な観点でした。私たちもそのように相手を見ることがありますが、この社会は皆で助け合い、支え合うもの。その繋がりを考えて、具体的な行動に努めましょう」と話された。説教の後、女声聖歌隊とハンドベルによる美しいアンセムを聴く。秋の週末の夕べは、神への豊かな讃美と祈りのひと時となった。


1918年竣工の立教学院諸聖徒礼拝堂
(この日もティッケル社の新パイプオルガンが大活躍)

◆夕の祈りで歌われた聖歌:
入堂聖歌:22「夜明けをもたらす」、聖歌隊奉唱:「マリヤの賛歌」・「シメオンの賛歌」(サムション)、ハンドベルクワイア・アンセム:「ロンドンデリーの歌」(聖歌292)、聖歌隊アンセム:「主よ、我を試み、我を験せ」(ボイス)、退堂聖歌:33「静けき夕べの」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
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