三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

ごあいさつ

2010年11月22日 | ごあいさつ
カトリック八王子教会聖堂
(住所:東京都八王子市本町16-3)

「教会の門はいつも開かれています」。この言葉に誘われ、東京郊外の多摩地域にあるカトリック教会を訪ねています。都市化の進む多摩ですが、いまなお里山などの自然が豊富で、武蔵野の面影が残っています。平日の教会は訪れる人も少なく、聖堂は静寂に包まれた「祈りの家」そのものです。都心の喧騒も聞こえません。未信者の私は、この聖なる空間に魅せられ、謙遜と畏れをもって念祷を捧げます。

数年前に『多摩の百年(上)悲劇の群像』(朝日新聞社・1976年)を読み、明治初期に「横浜から八王子の片田舎にキリスト教が飛び火した」(前掲書)事実を知るにつれ、多摩のキリスト教受容、外国人宣教師の足跡などに心が惹かれました。ことにカトリックへの親近感もありました。祖父は敬虔なカトリック信徒で、幼い私を教会に連れて行ってくれました。熱心に祈る祖父の姿を覚えています。

多摩っ子の私が、身近な教会を巡る動機は、「聖堂ウォッチング」「歴史的関心」もありますが、やはり「主を畏れ、主の道に歩む人」(詩編128)への憧れです。多摩にはノートルダムのような大聖堂はありませんが、武蔵野の大地に根を張った教会が点在しています。多摩丘陵の森に抱かれた修道院もあります。そうした教会のある光景、多摩の風土などを拙く綴ります。どうぞよろしくお願い致します。

2010年11月22日 聖セシリア殉教者の記念日に
エウティコ(Eutychus)記す。

◇略歴:カトリック系の病院で生まれ、プロテスタント系の高校を卒業、聖公会系の大学を中退。現在、京王線沿線在住。(追記:2016年3月26日、某修道会系のカトリック教会にて受洗。けがれなき聖母の騎士会会員。なお、当ブログ内には日本のカトリック教会批判等の不適切な表現を含む記事もありますが、当面それらは受洗前の「恥の記録」として残しています)
コメント (12)
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