日本聖公会 聖アンデレ教会
(住所:東京都港区芝公園3-6-18)
(住所:東京都港区芝公園3-6-18)
4月27日(日)、聖アンデレ教会(日本聖公会)で復活節第2主日の聖餐式に参列した。ご復活から8日目の主日を迎えた。午前7時30分、司祭団が厳かに入堂。大畑喜道主教は主教冠を戴き、牧杖を手にされている。福音朗読は、復活したイエスが弟子たちに現れた場面(ヨハネ20・19-31)。後半に登場するトマスの姿は、カラヴァッジョの名画「聖トマスの不信」(1599年頃)が有名だ(わき腹の御傷に指を差し込んでいる!)。トマスは「聖母被昇天」でも「見たから信じた」姿で描かれている。
笹森田鶴司祭は、「弟子たちは家に隠れ、不安に苛まされていました。そこにイエス様が現れて、『平和があるように』と言われました。それは、私たちを死や孤独の恐れから解放する宣言だったのです。さらにイエス様は復活という出来事を通して、私たちに『信じる』ということを教えられました。トマスが『わたしの主、わたしの神よ』と言ったように、『信じる』とはイエス様のよみがえりという関係の中で、今の私たちが生きていくこと。それを受け止めることが『信じる』ということなのです」と話された。
退堂聖歌「あまつ神の子ら」を歌う。先週の復活日に歌われた「ほろぶるものを」と共に、この喜び溢れる聖歌は復活賛歌の定番として知られ、18世紀ドイツのヴュルテンベルク公国の宮廷付カトリック礼拝堂で編纂された聖歌集(1784年)が初出と見られている(歌詞はダマスコの聖イオアン)。これが英米に伝えられ、現在ではドイツ本国よりも愛唱されている。キングス・カレッジ聖歌隊のCDで聴いてみよう。“The day of resurrection!Earth, tell it out abroad(復活日!地はそれを遍く告げよ)...”
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/ef/a5a36fad16f1af2eca26ff05ecdb8b1c.jpg)
聖アンデレ教会、聖堂入口のイースターの飾り
“ トマスの迷いも 晴れわたりて・・・(聖歌184) ”
◆聖餐式で歌われた聖歌:
ミサ曲は読誦。入堂聖歌:166「救いの主は ハレルヤ」、奉献聖歌:181「主 生きたまえば」、退堂聖歌:184「あまつ神の子ら」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
◆主な参考文献・CDなど:
・「鑑賞のためのキリスト教美術事典」 早坂優子著(視覚デザイン研究所・2011年)
・CD「キングズ・カレッジ合唱団の讃美歌集」 合唱:キングズ・カレッジ聖歌隊(London:POCL-5070)