カトリック磯子教会(教会堂名:聖ペトロ)
創立:1957年 ◇ 住所:神奈川県磯子区磯子3-8-14
創立:1957年 ◇ 住所:神奈川県磯子区磯子3-8-14
JR根岸線の磯子駅で下車。産業道路を跨ぐ歩道橋を渡る。京浜工業地帯の煙突が林立しているのが見えた。東京湾に臨む磯子は、かつて潮干狩りができたという。高度成長期に埋め立てが進み、JR磯子駅が開業したのも1964年と比較的新しい。さて、磯子教会を目指して、国道16号(横須賀街道)を歩く。左側は丘陵地帯が続いている。往時は海の波が山裾を洗っていたのだろう。磯子教会に到着。国道16号の喧騒を忘れるような落ち着いた環境である。
磯子教会の沿革についておさらいしよう。「カトリック磯子教会は1957年3月28日に設立された教会で、聖パウロに捧げられています。以前ここは立派な屋敷と美しい庭園があり、造園当時はすぐ近くまで海だったので、数百種類の庭木や大きな石、灯篭などを、船で運んだそうです。庭に今も残る2部屋の和室が初代聖堂でした。(中略)カトリック磯子教会は、立派な和室ときれいな庭を持つ自然環境に恵まれた教会です」(磯子教会案内書より抜粋)。
敷地内に入ると、両手を広げた「復活のキリスト像」がお出迎え。台座には「聖霊に息吹かれ、共に新たな歩みを」と刻まれている。さらに、聖堂正面の右側には「ファティマの聖母像」が佇んでいた。こちらの御像は1957年の献堂以来、半世紀以上も訪れる人を見守っている。教会の敷地内は日本家屋や灯篭もあり、古いお屋敷の面影が残っている。聖堂内外でいやされる空間だ。さて、私は再びJR磯子駅へ。次は山手教会(横浜教区司教座聖堂)を訪ねよう。
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現聖堂献堂:1978年
◆主な参考文献など:
・「横浜教区設立50周年記念誌」 横浜教区設立50周年記念誌編集委員会編(カトリック横浜司教区・1988年)