夕暮れのカトリック初台教会(渋谷区)
1月29日(土)、初台教会で主日ミサに与った。 昨年から都内のカトリック教会を訪ねているが、主日ミサの体験は極めて少ない。最初に与った八王子教会を含めると、片手で数える程度だろうか。聖イグナチオ教会は平日のミサに通うのみで、肝心の主日ミサは与ったことがない。今回、初台教会を再び訪れたのは、ここの所属信徒だった高田三郎氏の「歌ミサ」に参加したかったことと、舟越保武氏の描く「道行」のイエスに惹かれた(招かれた?)からである。
ミサ開祭。大聖堂の会衆は約30名ほどだろうか。決して多い人数とは言えないが、土曜の夕べに集う「主日」は、修道院の晩祷を思わせる雰囲気がいい。入祭の歌「神の注がれる目は」を歌う。祭儀は、外国人司祭(プロヴァンシェ神父?)と邦人助祭の共同司式で行われた。完全な「歌ミサ」を期待したが、この日は「栄光の賛歌」「主の祈り」などを口で唱えた。 さらに、祭儀の進行が少し速く、不慣れな私はオロオロとしてしまった。ささやかな「沈黙の時」が欲しい。
福音書朗読は、有名な「山上の説教」の場面(マタイ5・1-12a)。私の祖父が教会に通っていた時代は、「真福八端」と呼んでいたと思う。外国人司祭は流暢な日本語で、「神の光によって、私たちは清められる」と諭された。司祭の穏やかな説教に、胸を衝かれる思いがした。「平和の賛歌」を歌いながら、私は「典礼聖歌」を拒んできた頑なな心が恥ずかしくなった。高田氏への不平を言うのは、もう止めよう。 慈しみ深い主よ、心の貧しい私を憐れんでください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/14/74a8010f738422478e5778cb71e60811.jpg)
カトリック初台教会大聖堂(渋谷区)