三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

復活の主日のミサ(復活祭)

2015年04月24日 | ミサ聖祭
春日和のカトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

中国主導のアジア・インフラ投資銀行(AIIB)は衝撃的だ。EU主要国、BRICS、ASEAN諸国、豪州、韓国、サウジなどの中東諸国が創設メンバーとして参加。米国もAIIBとの協調を模索している。だが、中国包囲網の滑稽なドン・キホーテ「世界の中心で輝くニッポン(笑)」は概して「蚊帳の外」だった。外交的・経済的惨敗を喫した安倍一派は「負け惜しみ」を吐く以外に為す術がないのである。そして、「昭和のテレビ中毒世代」は「日本スゲー!」の愛国ポルノに耽るしかないのである。

4月5日(日)、カトリック八王子教会で復活の主日のミサに与った。八王子でのミサは約2年前の年間第24主日以来である。教会周辺の街並みが懐かしく感じられた。午前7時、ミサ開祭。アレルヤ唱の前に「復活の続唱」を歌う。「キリストを信じる全ての者よ・・・」。かつて、この聖堂で当時の稲川圭三神父が朗々と歌われた光景を思い出す。その日は八王子教会における稲川神父司式の最後の主日ミサだった。あれから約3年の歳月が流れ、私が八王子教会へ足繁く通うことはなくなった。

福音朗読は、「空の墓」の場面(ヨハネ20・1-9)。辻茂神父は「神の力のみが閉ざされた墓のような私たちの心を開くことができるのです」と話された。閉祭の歌は、カトリック聖歌203「いざよろこべ」。主の御復活を喜び祝う歌声が響き渡った。ところが、その直後に辻神父が香部屋から現れて、「すみません、玉子の祝別を忘れていました」と苦笑い。かくして、私たちはお恵み「ほやほや」の玉子をいただいた。謹んで主の御復活のお慶びを申し上げます。Jesus Christ is risen today, Alleluia!


カトリック八王子教会聖堂
(祭壇奥に松谷謙司氏作の磔刑のイエス像が見える)
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カトリック豊四季教会

2015年04月16日 | 千葉のカトリック教会
カトリック豊四季教会(教会堂名:平和の元后聖マリア)
創立:1971年 ◇ 住所:千葉県流山市長崎2-444-1

JR常磐線の柏駅で、東武野田線に乗り換える。私が習志野の団地っ子だった頃、柏市内の戸建て住宅に引っ越す計画があった。そこは現在の市立柏第四小学校付近だったと思う。土地が湿気を含んでいたらしく、新築の家の周りに小さな緑色のアマガエルが多くいたことを覚えている。結局、理想の土地探しに東奔西走していた母が東京の多摩地域に「乳と蜜の流れる場所」(?)を見つけたので、私が「柏っ子」になることはなかった。さて、ようやく電車は豊四季(とよしき)駅に着いた。

カトリック豊四季教会の沿革をおさらい。「当教会は松戸教会から出発しており、柏地区の信徒の急増により、 1971年に 『柏教会』として最初の教会が献堂されました。 約240坪の土地に聖堂・ホールが所狭しと建てられ、駐車場も2台分しかありませんでした。1991年、流山市の現在地に移転し、白柳大司教により献堂式が行われました。この時、教会名も『柏教会』から『豊四季教会』と改称し、主任司祭にスカボロ宣教会のハクシャ神父が赴任されました」(東京大司教区サイトから要約)。

豊四季教会に着いた。そこは緑豊かな雑木林に囲まれていて、教会の裏手にはボーイスカウトのキャンプ場もあった。小鳥のさえずりを聴きながら、白亜の聖堂内で小さな念祷を捧げる。その後、広い前庭にたたずむ聖母像に別れを告げてから、教会に近い豊四季台団地(下写真2)を散策することにした。整然と並ぶ住棟間の緑地と松の木に何ともいえない郷愁を感じてしまう。ここから旧柏教会に通った団地っ子もいたに違いない。現在、豊四季台団地は建替えが急ピッチで進んでいる。


現聖献堂:1991年


団地マニアの聖地(?)、公団豊四季台団地
(住所:千葉県柏市豊四季台。2012年5月訪問)

◆主な参考文献など:
・献堂20周年記念誌「からし種 1971年~1991年」 (カトリック豊四季教会・1991年)
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復活前夜礼拝(イースター・ヴィジル)

2015年04月08日 | 聖公会の礼拝
聖土曜日を迎えた立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

4月4日(土)、立教大学チャペル(日本聖公会)で復活前夜礼拝(イースター・ヴィジル)に参列した。聖餐式は行われないが、夕の祈りのように聖書のみ言葉を味わいながら、日没という神秘的な雰囲気の中で、「主イエス・キリストの死への勝利に与る主の過越の夜」を祝う。ところで、この日は入学式が行われたらしく、キャンパス内は新入生を歓迎(勧誘)するサークルの看板が乱立。かつて私が入学式を迎えた日は暴風雨であった。聖歌「見よや十字の旗高し」の調べも懐かしく思い出す。

午後5時、ヴィジルは第一部「光の礼拝」で始まった。暗闇の礼拝堂の中央で、新しい火と復活のろうそくの祝別が行われ、会衆が手にするろうそくにも火が灯された。司祭は復活のろうそくを高く掲げ、「キリストの光」を朗唱しながら祭壇に進む。この流れはカトリックの復活徹夜祭に於ける光の祭儀を思わせる。ろうそくが聖卓前に安置されると、司祭と会衆は次のように応唱した。「ハレルヤ、キリストはよみがえられた」「キリストは本当によみがえられた」。ここで「復活の賛美」を力強く歌う。

照明が点灯され、第二部「み言葉の礼拝」となる。旧新約聖書の朗読を通して、神の救いの御業、また御子が救い主として遣わされた神秘を黙想。市原信太郎司祭は「大斎節を経て復活を祝う喜びと過程には、人間の考えと異なる『神の時の流れ』があり、神は人の死の先で救いの歴史を続けておられます。この喜びを、いま私たちは目にしようとしています」と話された。その神の『救いの歴史』を矮小化するのが、「あなたはすでに、救われている」宣言という被造物の不可解なポエムだろう。


復活前宵祭を祝う立教学院諸聖徒礼拝堂
“ 主の全きいけにえ 闇を打ち破り・・・(聖歌171) ”

◆復活前夜礼拝の聖書朗読箇所、及び聖歌:
第一部(光の礼拝):「復活の賛美」、第二部(み言葉の礼拝):第1朗読(創世1・1、26-31a)、第2朗読(創世22・1-2、9-13、15-18)、第3朗読(出エジプト14・15-31)、第4朗読(ローマ6・3-11)、聖歌171「小羊の宴に」、第5朗読(マルコ16・1-8)、第三部(洗礼式):聖歌513「主よ わが身をとらえたまえ」、第四部(夕の礼拝):聖歌172「あの時のように」。(聖歌番号は「日本聖公会聖歌集」による)

◆主な参考文献など:
・「私たちと礼拝」 竹内淑子、竹内謙太郎共著(聖公会出版・2003年)
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