カトリック横須賀三笠教会(教会堂名:被昇天の聖母)
創立:1948年? ◇ 住所:神奈川県横須賀市稲岡町82
創立:1948年? ◇ 住所:神奈川県横須賀市稲岡町82
京急本線の横須賀中央駅で下車。いきなり、横須賀名物「海軍カレー」を盆に戴せたカモメの水兵のマスコットがお出迎え。戦前の横須賀は海軍工廠(軍艦の造船所)などの施設があったが、現在はアメリカ海軍の横須賀基地がある。中央大通りを歩くと、映画「錨を上げて」(1945年)に出てくるような、セーラー服姿のヤンキー水兵の一団を見かけた。さらに、NHKのテレビドラマ「坂の上の雲」のポスターが随所に目立つ。今なお横須賀は「軍港の街」である。
アメリカ海軍横須賀基地のメイン・ゲート(正門)を一瞥して、横須賀三笠教会に到着。モダンな聖堂だが、この教会の歴史は幕末に遡るという。1866年、江戸幕府がフランスに製鉄所の建設を依頼し、そこで働くフランス人のためにチャペル(聖ルイ聖堂)が献堂された。明治「維新」後、製鉄所は造船所(海軍工廠の前身)となり、聖堂は横須賀市内を移転。1948年、現在地で「横須賀三笠」と改称した。 教会の周辺には、カトリック系の聖ヨゼフ病院がある。
教会から徒歩数分の三笠公園を訪ねた。東京湾に面した岸壁に、戦艦「三笠」が保存されている。意外に小さい。1905年、三笠は「日本海海戦で先頭に立って勇敢に戦い、歴史上例を見ない圧倒的な勝利」に貢献したという。だが、それを機に日本は傲慢な帝国となって、軍部が暴走したのではないか。破滅するまで省みない愚挙は、今の野田政権にも継承されているが。さて、私は東郷元帥の銅像に見送られながら、次は横須賀大津教会を訪ねることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/5c/de4c7848483a99f20be4955df04c7335.jpg)
現聖堂献堂:1974年
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/eb/e46e903fdcc83754d3a7b6f296fff18a.jpg)
石原慎太郎が泣いて喜ぶ戦艦「三笠」の雄姿
◆主な参考文献など:
・「横浜教区設立50周年記念誌」 横浜教区設立50周年記念誌編集委員会編(カトリック横浜司教区・1988年)