三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック高幡教会

2010年12月21日 | 東京のカトリック教会
カトリック高幡教会(教会堂名:五月のきさき聖マリア)
創立:1969年 ◇ 住所:東京都日野市程久保4-7-14

京王線の多摩動物公園駅で降りる。小学生の私が昭和50年代に訪れた時の活気は見られない。多摩モノレールの開通によって、中央大学や明星大学に通う人の流れも変わった。追い討ちをかけるように、2009年には遊園地の「多摩テック」が48年の歴史に幕を閉じた。丘の上の大観覧車は取り壊され、広い跡地は明治大学の所有になるらしい。行楽地の入口で少子化の寂しい現実を思う。 駅前広場に京王線の古い車両(モハ2410)が展示されていた時代が懐かしい。

多摩動物公園や高幡不動尊を抱く七生(ななお)丘陵は、昭和40年代に宅地化が急速に進み、住宅公団の団地も造成された。メルセス宣教修道女会がこの地を求めた時代は、里山の風景が変貌する過渡期であった。 1969年、修道院の敷地内にカトリック系幼稚園の園舎が完成すると、周辺の新興住宅地に住む信徒たちが集まり始めた。同じ日野市内にある豊田教会の“集会所”を兼ねた共同体は、初代主任司祭のロワゼール神父と共に高幡教会となった。

高幡教会の周辺は宅地化を免れ、里山の豊かな自然が残っている。丘陵の向こう側には中央大学の多摩キャンパスが広がっている。高幡教会はメルセス会日野修道院の敷地内にあり、聖堂前から続く坂道の上には光塩日野幼稚園などの建物が並んでいる。木漏れ日が注ぐ聖堂に入ると、窓から裏山の木々が目に入る。多摩丘陵の全域で言えることだが、高幡教会も新緑の季節が最も美しいと思う。 カトリック聖歌に歌う「あお葉わか葉に風かおりて」の世界となる(注)


現聖堂献堂:1982年


聖堂遠景

(注):聖母月(5月)に歌われるカトリック聖歌352番「あおばわかばに」。高幡教会の教会堂名は「五月のきさき聖マリア」である。教会の入口付近にはルルドのマリア像が立っている。
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1 コメント

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ロワゼール神父 (河原田)
2018-11-19 21:50:14
カトリック高幡教会の初代主任司祭のロワゼール神父様は今どちらにいらっしゃいますでしょうか。
43年前ボーイスカウト日野2団でお世話になりました。
かなり前に仙台に転勤になられたと聞いていますが、
近況分かれば教えて下さい。
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