三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第27主日のミサ

2015年10月07日 | ミサ聖祭
2010年10月5日、カトリック八王子教会
(住所:東京都八王子市本町16-3)

2010年10月5日、私は初めてカトリック八王子教会を訪れた。それまで、八王子教会の『百年史』や公式サイトで眺めていただけの聖堂が、実際に現れたときの情景は忘れられない。私は感激に震える手で、カメラのシャッターを押したものである(上下写真)。おそるおそる、聖堂の古い扉を開けると、聖水盤がどこにあるのか分からず、戸惑ったことなどを懐かしく思い出す。厳かな三廊式の聖堂に惹かれ、間もなく5年が経とうとしている。この間、東日本大震災と原発事故が発生した。

現在、私は某修道会系の教会で入門講座を受講している(八王子教会ではありません)。思い起こせば、この5年間の私はカトリックへの憧憬と落胆を繰り返し、ときには現状への不満から、このブログで罵詈雑言を浴びせたこともあった。「離縁」を決意して聖公会や正教会を巡ったが、結局「放蕩息子」のように帰還した。やはり、祖父のカトリック信仰の影響から、私には「棄教」することが出来なかったのである。これからは、ひたすら回心の祈りで入門講座を学び続けたいと考えている。

2015年10月4日(日)、カトリック八王子教会で年間第27主日のミサに与った。この日は私の祖父の帰天日(命日)でもあった。午前7時、ミサ開祭。早朝にもかかわらず、50名ほどの会衆が集まっている。福音朗読は、イエスが離縁について教える場面(マルコ10・2-16)。主任司祭の辻茂神父は「男女は互いに助け手がいないと神に近づけない。その歩みの灯となるのが、キリストの愛と言えるでしょう」と話された。閉祭の歌はカトリック聖歌374「野ばらのにおう」。10月はロザリオの月である。


現聖堂献堂:1950年
“ 清くかがやく ロザリオの珠・・・♪ ”


カトリック八王子教会のおん助けの聖母像

◆主な参考文献など:
・「八王子教会百年」 カトリック八王子教会百年記念誌編集委員会編(同教会百年祭委員会・1977年)
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2 コメント

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懐かしいです (セシリア)
2015-10-24 06:31:01
こんにちは。
八王子教会、とても懐かしいです。エウティコさんのブログに、何回か登場していますよね。日本に居たころ、仕事で時々八王子に行くことがあり、いつも立ち寄っていました。所属教会ではありませんでしたが、一番好きな教会でした。お祈りしていても居心地がいいので、つい長居してしまっていました。

入門講座について、記事にして下さるとのこと、とても楽しみにしています。個人授業が受けられるのは幸せですね。私は、聖書や関連書籍のわからない部分や疑問に思った部分をメモしておいて、5つほどたまったら神父様に時間を取っていただいて、説明していただく、ということをしています。本来なら、初級者レベルくらいの神学講座を受講するのがいいのかもしれませんが、定期的に時間が取れないのと、語学力の問題で、周りのペースに追いついていけないので(^^; でも、何度も読んでいるはずの聖書の箇所も間違って理解していたり、新たな発見があったりして、一生ものだなぁとつくづく思います。

それでは、また!
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偶然ですね! (エウティコ)
2015-10-28 12:55:07
セシリアさん、こんにちは。
返信が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。

2010年秋頃から教会を巡るようになったキッカケの一つは、多摩地域におけるキリスト教伝道の歴史に関心がありました。私も由緒ある八王子教会の御聖堂の雰囲気が好きで、よく独りでお祈りしています。時おり、園庭で遊ぶ子どもたちの声が聞こえてきたりして、本当に心安らぐ「祈りの家」ですね。余談ですが、八王子教会併設の本町幼稚園は、歌手の松任谷由実さんが卒園されています。ユーミンもあの御聖堂に見守られながら、園庭を走り回っていたのでしょうね。

現在、入門講座は新約の課程に入り、主にマルコ福音書を学んでいます。年内に新約を終え、来年以降の講義は教会の教えや洗礼の秘跡などが予定されています。講義ノートは2冊目に突入しそうな勢いで、まとめや復習に追われています。私も「個人授業」の利点を活かして、神父様に色々な疑問点をお尋ねしていますが、本当に聖書は一生の学びですね。講師の神父様はとても気さくなお方で、先日はイタリア巡礼みやげのチョコレートを頂戴いたしました。(^^;

機会があれば、「欧州カトリック事情」などもお聞かせください。それでは、また!
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