三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

立教大学「クワイア・フェスティバル」

2013年11月16日 | 音楽を聴く
秋の気配が漂う立教大学モリス館
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)

「立教大学教会音楽研究所(注)では、この秋、『クワイア・フェスティバル』を開催いたします。東京近郊の5つの大学の聖歌隊が一堂に集まり、ともに奉唱する、とても貴重な機会です。僅かですが、一般の方々の聴講席をご用意しました。ぜひ、足をお運びください」(同研究所公式HPより)。参加団体は青山学院大学、桜美林大学、フェリス女学院大学、ルーテル学院大学、そして立教大学の各校聖歌隊。残念ながら、上智や聖心女子など、カトリック系大学は不参加。

11月9日(土)、立教大学チャペル(日本聖公会)で開催された「クワイア・フェスティバル」に行ってきた。少し早めにキャンパスに着いたので、映画『ハリー・ポッター』風の第一学食(下写真)で小休止。私の学生時代、ここのカレーライスは普通盛 210円だった(はず)。塩味が強く、玉ネギがゴムのように硬かった(笑)。そんなことを思い出しながら、チャペルに向かう。午後4時、開会。総勢140人ほどの聖歌隊員が集まった。各校とも演奏時間は約10分、色とりどりの正装で登場。

約1時間半、神の豊かな恵みに満たされたひと時であった。若い人たちの祈りが込められた歌声が素晴らしかった。「合唱コンクール」のように優劣を争う悲壮感もなく、ただ神への讃美と喜びがあった。閉会の部では、スタンフォード(1852-1924年)作曲の気高い聖歌「み栄えを世に告げる」を聖歌隊と聴衆とで合唱。この日、立教大学の金大原(キム・デウォン)チャプレンが「聖歌隊の歌声は、人々を神の愛と御旨に導く」と話されたが、私もその一人であったことは間違いない。


1918年竣工の立教学院諸聖徒礼拝堂
“ 楽(がく)の音(ね)は みな一つ・・・(聖歌305) ”


1918年竣工の立教大学第一学食

(注):立教大学教会音楽研究所は「教会音楽の研究とその普及を目的とし、学内外の教会音楽関係者のためのセミナー、ワークショップ、講演会、レッスンなども企画・運営」する機関で、所長は立教学院教会音楽ディレクターのスコット・ショウ先生(文学部教授)。私の学生時代、この研究所の前身に当たる「立教学院教会音楽学校」は女子寮「ミッチェル館」の近くにあった(と思う)。

◆各校聖歌隊の演奏曲目:
オルガン前奏:プレリュード(デュボワ)、青山学院:洗い清めたまえ(ウェズレー)、シメオンの讃歌(ウィールクス)、桜美林:聖エドワード王のミサ(ヒッギンソン)、フェリス女学院:キリエ(グレゴリオ聖歌)、パニス・アンジェリクス(フランク)、夜明けの光まばゆく(ハリス)、ルーテル学院:主を誉めよ、いざ!(ハスラー)、主なるイエスはわが喜び(バッハ)、祝祷(ルッケン)、立教:マニフィカート2曲(サムション、ラング)、神よ、汝は我が神なり(パーセル)、ジェリコの戦い(黒人霊歌)。全聖歌隊アンセム:主のみ住まいは(ヴォーン・ウィリアムズ)、全聖歌隊・聴衆合唱:ほめ歌え 主に向かい(聖歌304)、み栄えを世に告げる(聖歌305)。
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