三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

年間第21主日のミサ

2012年08月27日 | ミサ聖祭
年間第21主日を迎えたカトリック高円寺教会
(住所:東京都杉並区高円寺南2-33-32)

尖閣諸島と竹島をめぐる領土問題で、「大日本帝国の正義」を信奉する人々が狂喜乱舞している。外交による解決は望まず、過去の侵略戦争や植民地支配を改竄する好機らしい。大阪の愛国心に燃える不倫市長は今回の騒動に便乗して、従軍慰安婦問題を正当化する発言を連発。日本国内の脱原発デモを黙殺したNHKは、中国の反日デモを即日速報。テレビ中毒者は国粋主義に付和雷同し、大増税や原発再稼働のことなど、すっかり忘れている。

8月26日(日)、高円寺教会で年間第21主日のミサに与った。教会は「寺町」の中にあるが、その周辺はカトリック系の光塩女子学院や東京保育専門学校、ベリス・メルセス宣教修道女会などが集まり、カトリックの「飛地」のようだ。午前7時30分、ミサ開祭。司式は主任司祭の吉池好高神父、説教は小暮康久助祭(イエズス会)が担当された。福音朗読は、イエスが言われた「わたしの肉・血」の言葉に、多くの弟子たちがつまずく場面(ヨハネ6・60-69)。

小暮助祭は、「今日の福音では、イエス様から離れる弟子と、イエス様のもとに留まる弟子が描かれています。多くの弟子たちは、イエス様の中に人間を越えるものを見出すことができなかったのです」と話された。「だが、ペトロはイエス様がどんな方であるかを知っていた。私たちにとって『神を知る』ことが大切で、神学者アンセルムスも『知る』と『信じる』は区別できないと述べています」。来月、叙階式を迎える小暮助祭は、既に司祭の風格があった。


東京保育専門学校の聖母子像
(住所:東京都杉並区高円寺南2-32-30)

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲(読誦)、入祭:典礼聖歌76「神よ あなたのことばは(2)」、奉納・拝領:オルガン奏楽、閉祭:カトリック聖歌284「くしきぶどうの木」。
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