三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

プロテスタント教会の聖餐式

2012年08月07日 | プロテスタント
日本基督教団 武蔵豊岡教会
(住所:埼玉県入間市河原町8-6)

8月5日(日)、讃美歌の肺腑を衝くような調べに導かれ、私は再びプロテスタントの主日礼拝に参列した。前回と同じく、埼玉の武蔵豊岡教会(日本基督教団)である。その沿革については、後に稿を改めるが、礼拝堂前に掲げられた「入間市景観50選」の説明板を転記しよう。「大正建造物の名残りを残す武蔵豊岡教会は、1889年7月2日に創立し、礼拝堂は1923年5月7日に竣工しました。その様式美は人々の目をひきつけます」。来年は献堂90周年を迎える。

午前10時30分、礼拝は厳かなオルガンの奏楽で始まった。この日は聖餐式が行なわれるので、栗原清牧師はガウンと赤色のストールを召されている。説教は、聖書朗読(一コリ11・23-29)に基づく「新しい契約」という主題。栗原牧師は、「今朝は平和聖日の礼拝です。日本基督教団では、8月の第1主日礼拝が世界平和を憶える日となっています」と話され、聖書の「汝の敵を愛せよ」の言葉を知り、米軍の蛮行を赦したベトナム人女性の体験を紹介された。

プロテスタントでは、聖餐式を毎週ではなく、第一日曜のみ行なう教会が多い。毎日、御聖体が拝領できるカトリックとは「秘跡」への考え方が大きく異なる。さて、聖餐式が始まった。パン(小さな正方形にカットした食パン)とブドウ液(小さなグラスに注がれた天然グレープ・ジュース)が、会衆席に配餐された。もちろん、私は未受洗者なので与ることはできない。ブドウの芳香が漂い、オルガンの奏楽が流れる。感謝の讃美歌を歌い、飢え渇く私も感極まってしまった。<続く>


ヴォーリズ設計の礼拝堂内観(1923年竣工)


武蔵豊岡教会の近くにある石川組製糸西洋館。1921年築。
<創業者は武蔵豊岡教会の土地を提供したクリスチャン>

◆礼拝式で歌われた讃美歌:
讃詠:84「聖なる神よ」、16「われらの主こそは」、77「パンくずさえ拾うにも」、425「こすずめも、くじらも」、414「せかいの友と」(聖歌隊奉唱)、頌栄:25「父・子・聖霊の」。(番号は「讃美歌21」による)
コメント
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