三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

イエズス会の司祭叙階式

2012年09月24日 | ミサ聖祭
叙階式を迎えた聖イグナチオ教会
(住所:東京都千代田区麹町6-5-1)

9月22日(土)、聖イグナチオ教会でイエズス会の司祭叙階式に参列した。今回の受階者は、日本人とインド人の会員2名。司式は東京教区の岡田武夫大司教である。古くは「品級」と称した叙階は、「聖職の権能(司教・司祭・助祭)を授け、これをふさわしく行なうための恩恵を与える秘跡」。司教の按手と叙階の祈りによって、新しい司祭が任命される。この日、ようやく私も「神父様が誕生する瞬間」に臨む機会に恵まれた。主聖堂は超満員であった。

午後2時、入祭の歌とともに、司祭団の大行列が入堂。聖歌隊の歌声が主聖堂の豊かな残響と相俟って美しく通る。岡田大司教はミトラ(司教冠)を戴き、バクルス(司教杖)を手にされていた。司祭叙階の儀は、ミサ中の「ことばの典礼」と「感謝の典礼」との間に行なわれた。福音朗読の後、岡田大司教は「2012年の信仰年に叙階される2人はイエズス会員です。日本に主イエスを宣べ伝えた先人のように尽力されることを祈ります」と話された。

会衆が叙階の恵みを求める諸聖人の連祷を唱えた後、岡田大司教は2人の受階者に按手された。主聖堂にオルガンの厳かな調べが流れる中、約80人の司祭団も次々に按手された。その間、2人は跪いたまま。尊い光景を目の当たりにして、私も感極まってしまう。この日、司祭に叙階されたお二人の名は、高円寺教会で主日ミサの説教をされた小暮康久神父と、極めて流暢な日本語を話されるアルン・プラカシュ・デソーザ神父。心よりお祝いを申し上げます。


聖イグナチオ教会の聖母子像>

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲(あわれみ:典礼聖歌203、栄光:典礼聖歌204、感謝:リバス師作曲、平和:読誦)、入祭:「主は水辺に立った」、アレルヤ唱:「神の国と神の義を」、諸聖人の連願:典礼聖歌343、奉納:「主の恵みの水」、拝領:「マラナタ」・「Here I am, Lord」・「Take and Receive」、閉祭:「心をつないで」。

◆主な参考文献など:
・「カトリック要理」 カトリック中央協議会編(中央出版社・1965年版)
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