聖テレジア病院 鎌倉福祉の丘聖堂
(住所:神奈川県鎌倉市腰越1-2-1)
(住所:神奈川県鎌倉市腰越1-2-1)
<前編の続き>。聖母訪問会の本部聖堂を巡礼した後、私は相模湾に臨む聖テレジア病院を訪れた。ここは、1929年にブルトン司教が結核患者のために開いた聖テレジア七里ガ浜療養所が前身。敷地内には高齢者や重症心身障害児の福祉施設もあり、聖母訪問会の七里ガ浜修道院が隣接している。病院の裏手に回ると、聖テレジア会鎌倉福祉の丘聖堂があった。1998年に献堂された瀟洒なチャペルで、毎月第一水曜日にミサが捧げられている。
七里ガ浜修道院にあるブルトン司教の墓を訪ねようとしたが、場所が分からない。玄関前を徘徊していると(挙動不審)、親切なシスターが声を掛けてくださった。来意をお伝えすると、「ブルトン司教のお墓参り?まァ、うれしい」と大喜びされ、何と院長シスターもお越しになった。ブルトン司教の墓は修道院の一角、相模湾の絶景を望む崖上にあった。 両脇にはパリ外国宣教会司祭、そして聖母訪問会創立時のシスターたちの墓が寄り添うように並んでいる。
先ほど、この怪しい男に声を掛けられたシスターは、とてもお元気な88歳(米寿)。生前のブルトン司教をご存じだった。お話しを伺うと、チマッティ神父にもお会いしたことがあるという。まさにカトリック昭和史の語り部である。この日、私は修道院内の聖堂を拝観する恩恵にも浴した。窓からは相模湾が一望のもとに。今回の墓参を通して、私は多くのお恵みをいただいた。改めて、訪問会シスターの皆さんに御礼申し上げたい。そして、聖母のお導きに感謝。

異国の地に眠るブルトン司教の墓
<聖母訪問会七里ガ浜修道院内>

<ブルトン司教の墓前は相模湾の大海原!>
◆主な参考文献など:
「マリアとともに急ぎ山道を 聖母訪問会の歩み・1915年-2001年」 早船洋美編著(聖母訪問会・2002年)
<付記>
聖母訪問会の名称は、ルカ福音書の「聖母のエリサベト訪問」(ルカ1・39-45)に由来。訪問会の会憲によれば、その使徒活動は「マリアのように、わたしたちもイエス・キリストと共に、必要に応じて人々を訪れ、その愛を分かち合う」とあります。なお、教会暦の5月31日(木)は、聖母の訪問の祝日です。