
カトリック貝塚教会(教会堂名:聖クララ)
創立:1950年 ◇ 住所:神奈川県川崎市川崎区貝塚1-8-9
創立:1950年 ◇ 住所:神奈川県川崎市川崎区貝塚1-8-9
JR南武線の川崎駅で下車。私は昭和の末期に川崎球場を訪れたことがある。プロ野球チーム(旧ロッテオリオンズ)のフランチャイズ球場とは思えない老朽施設だった。野球嫌いの私が、なぜここへ来たのかは思い出したくないが、木製スタンド席の支柱に自生していたキノコには衝撃を受けた。まさしく、球場の「窮状」だ。その後、ロッテは千葉へ移転し、川崎球場もアメフト用スタジアムに生まれ変わった。あれこれ考えているうちに、貝塚教会に着いた。
貝塚教会の沿革をおさらい。1950年、「アトンメント修道会によって川崎貝塚教会が設立され、最初に同会長として来日したホーバン師が主任となった。川崎の工業地帯のなかに建てられた同教会は、川崎市の発展に伴い大きな役割を果たすこととなる。その後川崎市には6教会(注)が設立されるが、それ迄の8年間は川崎地区唯一の教会」であった(「横浜教区設立50周年記念誌」より)。1971年には「鍵ッ子」を預かる留守家庭児ホールも併設された。
教会の正門付近の御像に「天使祝詞」を捧げようとしたら、それは聖クララであることに気づいた。道を隔てた向こうには、カトリック系の聖クララ幼稚園もある。貝塚教会の守護聖人である聖クララは、アシジの聖フランシスコの伝記映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」を通してご存じの方も多いと思う。クララはフランシスコの清貧に共鳴し、女子修道会(聖クララ会)を創立した。さて、私は聖クララの取次を祈願した後、次は溝ノ口教会を訪ねることにした。

現聖堂献堂:?年
(注):他の6教会は、浅田教会、鹿島田教会、鷺沼教会、中原教会、溝ノ口教会、百合ヶ丘教会。
◆主な参考文献など:
・「横浜教区設立50周年記念誌」 横浜教区設立50周年記念誌編集委員会編(カトリック横浜司教区・1988年)