エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夾竹桃

2013年06月08日 | ポエム
夾竹桃。
その名前の由来は、和菓子のような女性に教えて頂いた。
その女性は、和服の似合う女性であった。

葉が竹のようであって、花は桃に似る。
のだそうである。



そう思って眺めると、確かにそう言える。
古人は上手く言い当てている。

夾竹桃、その花言葉は「危険な愛」「用心」「油断大敵」「危険」である。
なるほど、言い得て妙である。

火遊びはいけない!
と言っているのである。
昨日、ロシア大統領・プーチン離婚の報道があった。
その火種は、やはり火遊びと言う。

近頃、芸能界もその種の話題が多い。
お笑い芸人が多くなって、モラル・ハザードが起きているのだと思うのである。
由々しき傾向である。







「松明のかかげる希望夾竹桃」








去年にも書いたと思うのだけれど、ぼくは夾竹桃の花にヒロシマの暑い夏をダブらせる。
それはナガサキもそうだし、オキナワもそうだ。

悲惨な歴史の教訓こそが、夾竹桃の命である。
そう思えてならないのだ。

熱く燃える炎。
それは情熱の赤い炎であってほしい。
未来への希望の炎であってほしい。
赤々と燃える松明であってほしい。

夾竹桃に寄せるぼくの熱き思いである。




        荒 野人