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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

安曇野のワサビ田

2011年08月01日 | 旅行
信州の安曇野はNHK朝ドラの「ひまわり」の舞台である。

涼を求めて「ワサビ田」を見に出かけたのである。
というより・・・碌山美術館の帰途である。



直射日光を避けて、黒い網のネットで一面が覆われている。
山あいの谷部をくねってワサビ田が走っている感じである。



ここは大王わさび農場である。
ワサビ田の間に遊歩道が巡らされているのである。



ネットの下にはワサビが育っている。



綺麗な湧水がワサビの畝と畝の間をサラサラと流れているのである。
間違いなく旨いワサビが育っている。



それにしても陽射しがキツイのであろう。
ワサビの葉が一部枯れている。

だがしかし、大事に大事に育てられているのである。



ここの大王わさび農場というネーミングは、古い言い伝えによる。
大和朝廷が、東北制圧を目指した軍に苦しめられている安曇野の農民を救ったのが「魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)」と伝えられており、その大王を取っている。

農場内に、大王神社もある。



これが、そのお姿である。
まなじりを決しているけれど、愛敬のあるお顔である。

それにしても、坂上田村麻呂の名前まで登場するのであるから古い。
そのとき、闘ったのは「アテルイ」を中心とする東北の武力集団である。

アテルイは平安時代初期の蝦夷の軍事指導者である。
789年(延暦8年)に日高見国胆沢(現在の岩手県奥州市)に侵攻した朝廷軍を撃退したが、坂上田村麻呂に敗れて降伏し、処刑された英雄である。



名物の「ワサビソフト」である。
少しピリッとして旨かったのである。



ソフトを売っている店の隣に「こもれび」と称する彫像があった。
左手に、ワサビを持っている。



イヤ、ワサビを収穫している姿であろうか。
それにしても裸体であるから、やはり清冽な水に浸かりワサビを抜いて遊んでいるのであろうか。
このワサビは、カキーンと冷やした腰の強い蕎麦の薬味にでも使ったのであろうか。

幸せなワサビである。



ぼくはここで足を漬けて遊んだけれど、長い時間は入っていられないほど冷たい水であった。





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