ボケの実は、ゴツゴツした印象であるけれど果実酒にすると際立ってくる。
変に雑味が無く美味いのである。
花梨(カリン)と同属である。
ということは薔薇と同じなのだ!
ボケの花
ボケが榊の塀の中で秘めやかに咲いて
春の日差しに咲いて
ぼけが咲いて
しとやかに咲いている
ぼけが咲くのは
通年の出来事であって
別段めずらしくも無く
ひっそりと咲く技術は優れて
優れて隠れた技術である
ボケが咲く日には
ぼくが
思考を倒錯させる日であって
日差しは妖しく煌(きら)めくのである
倒錯は沈思黙考を招来した
ボケが榊の塀の中に秘み咲く
春の日差しに咲く
ぼけが咲く
しとやかに咲き続ける
ボケの花は、彩が様々で楽しませてくれる。
これは赤に近い花が着いている。
赤から白までの変化を楽しめるのが今の季節である。
これも赤。
これは橙色。
これは白である。
長い期間咲き続けるのである。
ボケは漢字で書くと「木瓜」である。
花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「平凡」である。
ぼくは「妖精の輝き」が好きだ。
もともと、木瓜の学名のspeciosa は 美しい、華やかである。
平安時代に帰化した植物である。
妖精が美しく輝き、華やかに舞っている・・・、そんなイマージュが脳裏を掠(かす)めていく。
脆(もろ)いようでいて、堅牢(けんろう)なイマージュである。
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荒野人