今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

英国伝来のカレー粉レシピとカレーのまとめ

2020年12月30日 | 今日の料理
本格的なインドカレー(今はスパイスカレーって言うのか)が、味噌汁感覚で作れるようになってたので、最近自分は1周回って、最近は野菜ゴロゴロの日本のカレーに戻ってきた。

で、
昔は有名なS&Bの赤い缶
昨季(?)は、インディラカレーの黄色い缶
今回は純カレーの緑(←缶が売って無かった)

これ、150年前以上から英国から日本にカレー粉が伝わった時の配合で、カレーライスの基本にもなった誰にでも愛される配合になっているカレー粉とのこと。

そして日本や欧風のカレーには小麦粉だが、これに英国の小麦粉を使ってみようかと。
(製菓用だが、まあ大丈夫だろう、ちょっと贅沢)

150年前イギリスから日本に伝わったカレー粉の配合に、イギリスの小麦粉

で、いつものように日本のカレーを作ろうと思ったが、一応パッケージの裏を観たら、
え?、欧風のカレーソースのレシピが載っている?

あれ?、いつも作っているレシピや、本格的なスパイスカレーのレシピと、又違う・・・
イギリスのチキンディッカマサラとも違う・・・
どうしようかな・・・
自身の中の引き出しを増やす為にも3個目のレシピを覚えるか!!
(インド、タイ、ネパール、スリランカ等、色々あるので正解は無いのかもしれないが

え、ニンニク・生姜は入れないの?(入れたいな~、コク大丈夫か?
タマネギを微塵切りに
(日本とか欧風カレーは薄い玉ねぎの食感が残っている方が好きなのだが・・・)

これを酪農王国のイギリスらしくバターで炒める。
バターが溶けてフツフツとしてきたところに投入

最初ザーッと炒めて、面倒だから後は水炒めにしておこう

その間に野菜を切って

「よく炒める」と書いてあるが、「よく」の加減って人によって違うんだよなー
先日イタリアンの映像を観ていたら1時間以上炒めて真っ黒にメイラード反応をしていたモノとか、ま、流石にそこまでは出来ないので、最初だし適度な感じでいいか。
(玉ねぎは煮てもシャリシャリと残る感じが嫌だからキチンと火は通すが!!)

本当ならここら辺か次の段階で他の野菜や肉も炒めるのだが・・・
(今回は、玉ねぎとカレー粉だけで)
炒めた玉ねぎにカレー粉1人前につき小匙半加え、弱火で2分~3分炒める
(他のカレー粉だともっと使え的なイメージを受けるが、このぐらいでいいのか)
今回残っているお肉の茹で汁が、大体カレー6回分ぐらいだから、足りないのも良くないので7人分ぐらいにしておいた(=小匙3半、それでも回数が多いとワリとあるな)。

※写真とか他の事をしながらなので余熱を考え炒め時間は2分を目安にしておいた全体が苦くなっても嫌だから
昔の刑事ドラマみたく、ちょっと舐めてみる・・・
お、一発でフェネグリーグの風味が全体に感じられる。
明らかにインディラの強さとも又違う、何処かイギリスの家庭的な優しさに通じるような上品な風味。

イギリス産の小麦粉を加え

やはり2分~3分炒める
ここでも写真とか他の事をしながらなので余熱を考え炒め時間は2分を目安にしておいた、やはり苦くなっても嫌だから。

小麦粉は~製菓用なのでサラっとはしているが結構粒子自体はザラっとしている印象1粒1粒に栄養が詰まっているというか、栄養価が高そう
ちょっと触って、あ、これは今まで触ってきた小麦粉とは違うわって、解かる触れた感じ。
ちょっと00粉に触れた時の事を思い出した。
なるほど、日本の「春よ来い」とかJapanブランドの小麦も、今度触ってみたい

ここで普通のカレールーっぽくなった。
何処となくバーモントの質感にも似ているような・・・
(まあ、バーモントも歴史が長いから、バーモントやカレーメーカーは、同じ海に囲まれた気候や湿度・地形効果に合わせ、当時の英国から日本に伝わったカレーを受け継いでいる部分も少しはあるのかもしれないな)

ここに温めた茹で汁を入れるらしいが、

一気に入れるとダマになりそうなので少しづつ溶いていった。

特にカレーは灰汁を取り過ぎると旨味が抜けてスカスカのカレーになってしまうから灰汁が出てきたがどうしようかな、

いいや、取らなくて、消えていった
茹で汁の上面が固まった段階で取ってあるし、ただでさえニンニク・ショウガを入れていないから、これ以上、弱くする事は危険だな・・・、と)

軽く濡らしたキッチンペーパーで側面を拭いて、弱火で1時間煮ていく
(1時間だと!!?、これは味噌汁レベルじゃないな・・・香り飛ばんのか?、まあ1時間っつーんだから1時間なんだろう・・・)

煮込み始める前に好みでトマトペーストを入れると書かれていたがトマトが無かったのでパス。
ちょっとこの段階で味をみてみたが、なるほど、なるほど確かにイギリスから伝わってきたというのが解かる。

問題は野菜とか肉だ・・・
(塊ではない小間肉は横着をして茹で汁の中で、解凍しつつダシを出して加熱をしてしまった)
1時間も煮たら、肉は固く、野菜は溶けてグズグズになってしまう。

だから30分ぐらい煮て、後から具材を加えてもう30分煮よう・・・
(肉はどうでもいいけれど、野菜ゴロゴロじゃなきゃ嫌なんだ!!、今回は)

肉も小間肉なので野菜と同じ加熱時間であまり煮込み過ぎてもスカスカになるから
野菜を入れて10分ちょっとしてから肉を追加した・・・
※肉も野菜も適当に炒めてから投入すればよかったな・・・肉を横着をしたのと、いつものタマネギを炒めた後に投入する癖が抜けなくてパニクった・・・)

これで煮ていき

大体30分(トータルで1時間)で丁度大きく切った野菜に火も入ったので

塩で味を調えて、完成
(ここが難しかった、ワリと塩は入れているのに、優しいから、塩を入れ過ぎないように細心の注意を払った、薄い分には後で調整出来るが濃いともうどうしようもない、水で薄めると今度はコクと旨味まで薄まるので)

試食(というか一食)
カレーって寝かせると美味しいから、冷めてから冷蔵庫で一晩寝かせる段階で、野菜類に味が浸み込む事を想定して、30分後の後入れにもしてある。

お、何処かで食べた事がある味、あの味、なんだろう・・・
給食?、いやC&Cとココイチの中間?、いずれにしても何処かで食べた事があるあの味だぞ・・・
優しいが、又食べたくなる味。
実際に3日食べ続けても飽きなかった。マジで・・・

これってスゴい事じゃね?、←それでこそ【今日の料理】。

なるほど、ニンニク・生姜を入れないから、トマトペーストでコクを出したりするのかもなー

早くパッケージの写真にあるような深みがあるカレーを作れるようになってみたい。

とりあえず冷蔵庫へ入れておくか(豊洲市場に缶が売っていなかったから・・・)

いつか両方とも(出来れば赤も)合わせて使ってみよう・・・

『失敗(ではないのだが・・・)』

なんか頭の中で様々なカレーのレシピが入ってきてしまって

とりあえずバーモントもそうだがニンニク入りが好きなので

タマネギを2種類

何を勘違いしたのか、フライパンで作り始めてしまった。

小麦のカレーはフライパンで作るのは違っていたな。

味は悪くないのだが・・・
(小麦粉を使ったカレーは、インドカレーとか本格的なカレーと違って、同じ小麦粉から作られたパン粉で揚げたモノと相性が良いので、トッピング向きなんだ、本格的なカレーはフライが合いにくいかなと感じる・・・最近はコロッケを乗せるのが好み・・・何故か知らんがハマった人間そういう時もあるのかもしれない・・・)

スパイス系が抜けないというか英国式の中間にある感じで、まだ自身の立ち位置が曖昧。

だからカレー系を1度ここに集めておこう。(近年オレンジ色はリンクのルールにしている

本格的系

インド風の固定観念が崩せなかったカレー
様々なカレーの方法を試す。
カシューナッツペーストをカレーに入れる
サグカレーでひとりごと
余ったカレーをサグカレーに変更。
カレーリーフでテンパリングを試みる。
スパイスやハーブが集まったので応用編カレー
グリーンカレー(シーフード)。
肉のインドカレー
野菜カレー
シーフードカレーでカレーの基本を学ぶ。
2種類のジャガイモでマッサマンカレー
魚の唐揚げにレッドカレーソース。
表に出しているだけでこれだものな、小麦のカレーに戻ろうにも中々身体が切り替えられないよな、考えが凝り固まるのって良くないなー。


小麦粉を使った食事系

カレーに不正解はあっても正解は無いような・カレー粉を作る。
最近のレトルトカレーは!!!
アイリッシュシチューが余ったからカレーに。
目から鱗のカレーの裏技。
美味しいカレーの作り方を発見。
変りコーニッシュパスティから日本のカレーへ
カレーを煮過ぎたら野菜カレーに。
モロコシカレー
便利っちゃあ便利なんだよな・・・ハズレが少ないし。


変り系?

チキンティッカマサラ(←どこなのだろう?本格的だけれど家庭でも作れて、でも変りダネで迷う)
カレーうどん
カレー味の唐揚げ。
ダムカレーを試してみる
カレーパン
カレー焼きおにぎり
余ったインドカレーで。
森下で元祖カレーパンのカトレアを偶然発見。
辛い彗星の・・・いや、ビリヤニとは&米の「湯とり法」・「湯炊き法」。
市販のルーカレーからビリヤニは出来るか?
自販機のカレーをアレンジ
超?ドライカレー
甘い印度カレーから→チキンカレーパイの技術。
レバーマサラ
マサラ(←スパイスを炒ってミックスの意)
難ずっ、チョカとかサブジ
薄力粉だけでチャパティ
米粉でチャパティ?
米粉でナン?
米を挽いてドーサを。
ミキサーを使わないドーサに挑戦
ナンについて少しだけ探求
チーズナン
ナン

こうして整理をしてみると(失敗もあったけれど)、色々な事が観えてくるし、カレーって自由なんだなって感じる。

もっと『自由に』自由・自在に、作り分けてみたい!!

『英国風カレー粉で本格系』

豚出汁が余っていて、

インドとかはヒンドウー教徒が多いから豚を食べないらしいので、あまりレシピの拡がりがなくどうしようかなーって思っていて時が経ってしまい、このままだと汁が悪くなりそうなので、1回、麻婆豆腐に使って、余った分をやはりカレーにする事にした。

さて、何カレーにしよう?って真剣に考えた時、そうだ、野菜だけのコクがあるビーフ(ポーク)シチューみたいに野菜だけのカレーにすればいいんだとありあわせの材料で、

ちょっと疲れていたので、面倒だからあまりこだわらない基本の本格的なカレーの(上記、シーフードカレー~でのリンクと同じ)の作り方で。

でも、今回は玉ねぎを別で先に炒めてカタチを残してからミキサーでおろした玉ねぎを加えて炒める2段方式
(やはり玉ねぎのカタチがあった方が私は好きなので、インド系はあまり無いけれど・・・やはり日本人だし)

あ、カレー粉入れ忘れていた。

やや本格的なカレーだけれど・・・

やはり、黄色の缶ともやや違うな・・・あとフェネグリーグの香りが結構前面に出てくる印象。
(少し唐辛子が多過ぎた・・・←久しぶりで前日作った麻婆豆腐と混同してしまった
あと、小麦粉系だと同じ小麦を使ったパン粉がまとわりついたお惣菜を乗せても近いから違和感が無いがインド系とかサラサラ系に、パン粉のお惣菜を乗せるとなんかガチャガチャした味になるので、バリエーションがどうしても少なくなってきてしまう。
(トッピングで印象って変わるのなー)
なので、やっぱり小麦粉系は飽きないって解かった気が・・・(茹で汁とか処理してしまおうと思うと)家庭だと数日は続くじゃないですか?。

ビリヤニに。

野菜カレーでビリヤニをやると、ややアタック感が弱くなるので私は豚小間を茹でて(←又、茹で汁が、豚汁でも作るか・・・)千切って、散らした。

塩気が薄かったら(英国風に)自分でふって食べる。
濃くして全部をダメにするよりマシだ。

翌日は、目玉焼きを乗せて食べた。
カレー(ソース)に生卵は嫌いだが、なんとか〇〇ゴレンとかそんなイメージに近いビリヤニなら合うかな~って。

(基本野菜だけだったので)コクが足されて美味しかった。


『トマト系を入れてコクを足す&修正の仕方』

4回目はトマトペーストは無いので、トマトジュースを入れてみた。

あと玉ねぎの固形も嫌いではないので(ただ炒めないとシャリシャリ感が嫌いなんだよねー)、大きく切って後入れ煮込みで・・・

シマッタ、トマトジュースを入れた分、カレーが緩くなってしまったので(小麦粉小匙3入れたのに・・・)、小麦粉を油で炒め(←炒めないVer.もある)、

そのシャバシャバしたカレーで溶いて(粉を炒める油が少なかったがあまり摂取したくなくて

それを鍋に加えたら粘度は戻った。
底が焦げ付き易いので気を付けてかき混ぜる事)

味見・・・
う~ん、トマトジュースを入れた事によって劇的に美味しくはなっているが、
後からの小麦粉がやはりダマになったのか、やや舌に触るような、もう少し滑らかでも。。

ただ、もう少し素朴な味にしたい・・・
あまり美味しいと飽きるんだ・・・これだと3日~4日はカレー三昧だから。
美味しい・又は美味し過ぎるモノって飽きるっていうか、何色にも染まってこそ何色にも染まらない、孫子や黒田官兵衛みたいに、「兵法は水の如し」みたいな、水こそどんなカタチにも自分のカタチを変えて余計なコダワリなんか飲み込んでしまう、そんな自由な味にしたい。

本当はブールマニエを作って粘度を戻そうか?と思ったが、バターの香りを強制的に足してしまうのは、カレーがバターに引っ張られてしまうし、
粉気が少しでも無くなるよう、小麦粉を炒めてから、水で溶くと味が薄まりそうなのでシャバシャバのカレーで溶いた。
思わぬ所で、修正の仕方を勉強してしまった。
ジャガイモをするとか片栗粉とか知ってはいたんだが、やった事がなかったので、失敗とか「課題が見付かる事って大事!!」と後進達に教えてきたし)
・あと、やはり玉ねぎを炒めないと、シャリっと少しする部分がある(→余熱でそれは多少消えるだろうが・・・)。
修正に手間取った分、じゃが芋ゴロゴロがやや溶けてしまって惜しい結果になった、完全食としての英国伝来の日本のカレー野菜もキチンと摂取出来るようになるべく固形にしておきたいんだ。

 やっぱりこういう英国伝来の日本のカレーだと漬物が合うんだよなー
(福神漬けじゃなくても・・・ただお酢と麺ツユの素・柚子に漬けた数日干した大根だけれど合う)
インド・スパイス系の」アチャール」とかもあるのだが、あれはインドカレーに負けないように結構強いと思うんだよね(大陸系だからかもしれないが)。

繰り返すが、小麦粉入りだと、今日はコロッケ、明日はハムカツ・明後日は贅沢にメンチか唐揚げ~とかバリエーションを付けると数日続いても飽きが殆ど来ないが、これがインド・スパイス系だと何故かコロッケやトンカツ等の衣が合わない事が非常に多い!!
風味とか個性が、ぶつかってしまうというか野暮過ぎる味になる(←偶にだから感動があるのかも)。
素朴だからいいんだし、素朴だから飽きない。

カレーは野菜も(タンパク質も)摂れる「完全食」だし、イチイチ今日は何にしようかな?と考えなくて済む。

『オマケ』

今回、冒頭で英国風カレーソースの作り方を学んだので、牛乳が余っていたから、カレー粉を入れず

ホワイトソースを作ってみた。

小麦粉を炒めるのでややブラウン色になるが、それなりに出来た。
(↓写真上面はパン粉が香ばしい色になっただけ)

最近量販店ではサラダマカロニばかりなので、ペンネでシーフードグラタン、まあ、間違いではないわ




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