平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

カッコ悪い! 下町ボブスレー、平昌オリンピックのジャマイカチームを提訴。日本の職人のプライドはどこに行った?

2018年02月10日 | 事件・出来事
 平昌オリンピックが始まった!
 でも、こんな事件が勃発。
 いわゆる『下町ボブスレー』問題だ。
 概要を説明すると、

・大田区の町工場がボブスレーの競技用のそりを開発(=「下町ボブスレー」プロジェクト)。
・ジャマイカのチームと、下町ボブスレーのそりを使う契約を締結。
・しかし、ジャマイカチームはラトビア製のそりの方が優れていたため、下町ボブスレーのそりを使うことを却下。
・これに怒った「下町ボブスレー」プロジェクト推進委員会はジャマイカチームに損害賠償請求。
・その損害賠償金額は1台につき6800万円。
 ジャマイカ側にはすでに4台提供しており、最大2億7200万円にのぼる可能性がある。
 ………

 おいおい、カッコ悪いから損害賠償なんてやめてくれよ。

「下町ボブスレー」プロジェクト推進委員会は、ラトビア製より優れたそりを造れなかったことを恥じるべき。
 聞くところに拠ると、下町ボブスレーは<遅くて安全でなくて、1月には2度不合格になった>そうじゃないか。
 いくら契約を結んでいたとはいえ、そんな製品は誰も使わない。
 おそらく裁判をやったって負けるよ。
 だって、要求したレベルの製品をつくれなかったんだから。

 ドラマ『陸王』では、主人公は選手の納得するシューズをつくれなかったことを反省し、謝罪して、より良いシューズをつくるために奮闘する。
 この方がよほどカッコいい。
 ………

 おまけに、この『下町ボブスレー』プロジェクト、ちょっと政治色を感じるんだよね。

・政府から補助金が出ている肝いりの事業。
・NHKでドラマ化。
・BBCなどへのドキュメンタリー映像の売り込み。
 つまり〝日本すごい〟のアピールのために使われている?

 そりのカーボン繊維強化プラスチック製の本体は「東レ」の子会社が作っており、大田区の町工場が作ったのはそりのフレーム部分だけ。
 東レと言えば、経団連榊原会長の会社。

 しかも、これ。
 道徳の教科書の写真。

 

 出たよ、われらが安倍晋三。

 損害賠償請求したのは、安倍晋三のメンツがつぶれるとか、そんな理由からじゃないのかね?

 そうでなければ、この出来事は日本ブランド崩壊の象徴だ。
 技術や製品の良さで競わず、裁判で白黒つける。
 自分の実力不足を謙虚に反省しない。
 こんな発想になったら、もうお終い。
 職人のプライドはどこに言った?

 あと恥ずかしいのは、安倍ちゃんが道徳の教科書に載ってること。

 本日、安倍晋三首相が下町の工場を視察されました。
 本日、金正恩将軍様が下町の工場を視察されました。

 僕には北朝鮮と同じに見えるんだけど。
 よくもまあ、自分を道徳の教科書に載せようなんて思えるよな。
 写真のキャプションは『ポーズを決める安倍首しょう』ww
 こんな気持ち悪い総理大臣初めて!
 森友の籠池のおっさんが造ろうとしていた小学校の名前は当初<安倍晋三記念小学校>だったらしいけど、安倍ちゃん、絶対喜んでただろう。
 教科書会社もこの写真で子供たちに何を教えようとしたのかね?


コメント (2)
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