まったく時期を逸した話ながら…チョット所要で一昨日遠出した際 道路脇に
「古梅園」なる小さな看板を車窓から発見!直ぐ寄り道した。(悪い癖とは思いつつ…)
六弁(ろくぶ)の梅のことは 渡辺喜恵子さんの小説を昔読んでいて 気にはなっていたのである。路地を入ると 小公園みたいに整備され 見違えるようになっているではないか!…流れた時間の長さとともに なんだか「半端なく!」感動したぁ。…当然ながら 花弁はパネルの写真でしか確認できないので…これも来年4月への
宿題…となったのである。
ネットでは 六弁の梅の花は結構各地にあるらしい。…が どうしても地域の伝説に肩入れしたくなるのが 人情というもの…「今の昔やなお忍らん」とは!素晴らしい言葉!に尽きる……自己陶酔につき ご容赦。
六弁の梅脇にある石碑銘文の文字起こしをすると…
『古梅園は 九戸政実が好んで清遊された庭園で
とりわけこの老梅は風姿恰(あたか)も
蟠竜の如く政実遺愛の一本と伝えられている
淡紅の花は 六弁の梅と呼ばれて親しまれ
今尚こよなき芳香を放っている
古歌に
年ふとも花は老いせぬ色香にて
今の昔やなお忍らん 小保内定安 』 在 岩手県二戸市
補足データ:年代感覚回復用
1591年 九戸政実(天正3年3月)
1596年 京都大地震(慶長元年7月)
1859年 小保内定安(安政6年)