桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・1・28

2012年01月29日 | Weblog
昼間食事しながらテレビを見ていたら、アイドル系というかイケメン風のタレントが俺はドSだけど、あんたはドMだねとなんて、ごく日常会話のようにサドマゾ用語を使っているのにびっくりする。SMって、俺なんかの世代には背徳感に満ちた秘められた欲望だったし、ロマンポルノで「奴隷妻」というSM映画の脚本を書いた時には家族や隣近所の人から白い目で見られたものだ。それなのに、土曜日の昼下がりの地上波テレビでタレントが平気でSM用語を口にするようになったなんて、年寄りぶる訳じゃないけど、時代の流れを感じてしまう。六時過ぎに来店したOLのEさんとそのことを話していたら、SM談義が止まらなくなって、以後9時過ぎまでお客さんがいなかったもんだから3時間近くもやばい話題を繰り広げていたのだけど、スタッフのO君は遅い出勤で他には誰もいない地下室で、曲がりなりにも男の俺と女盛りのEさんが二人きりで盛り上がるには不適切な話題だったかもしれない。でも、彼女はそれからも残ってくれて、しばらくして入ってきたイタリア人のMさんともお喋りをしてくれた処をみると、そんなに不愉快じゃなかったかもしれない。Mさんとはイタリア人とニンニクの関係で盛り上がった。俺たちはイタリア料理にはニンニクがたっぶり使ってあるものだと思い込んでいるけど、本場のイタリアでは香りづけにニンニクを使うだけで、スライスやみじん切りでは口にしないというのだ。確かにちゃんとしたイタリア料理の店でペペロンチーノを食べた時にニンニクスライスが入っていないことを妙に思ったことがあったけど、あれは妙じゃなかったのだ。だったら誰が日本でイタリア料理にニンニクをたっぷり使うなんてことを始めたのか?いや、ちょっとまてよ。ペペロンチーノにニンニクをあんなに使うのは俺だけなのか?倹約の意味もあって今週一週間外食を控えてきたけど、明日あたり店の近所にある有名なイタリアンに行って聞いてみたくなってきた。お客さんは後制作会社の経理責任者のIさんだけだったし、彼らも11時過ぎには引き揚げてしまったので12時前に閉店。普通なら12時半には部屋につける筈なのに、千代田線で線路に人が降りたとかで電車がしばらくとまったと思ったら、山手線でも事故があったとかで原宿で足止めされて部屋についたのは1時半近く。体が冷えきってしまったのでスーパーでモツ煮込みを買って作って食べる。