桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・3・21

2009年03月22日 | Weblog
三連休なのか飛び石連休なのか、とにかくその谷間の土曜日の今日、お客さんは当然望み薄。こういう日は本でも読んで時間を潰すしかないと、俺は途中まで読んでいた佐藤優著「交渉術」の続きを読む。前にも書いたけど、この佐藤優さんという人、肩書が「起訴休職外務事務官」とあるように殆ど国策捜査で起訴され、最高裁の判決が出るまでの間、外務大臣から登庁を禁止されたので、給料を貰いながらその被告という身分を続けているしたたかな人だ。彼のことを注目したのは処女作である「国家の罠」を読んでからだ。彼の本でそれまで胡散臭く思っていた鈴木宗男という政治家の凄さを知った。「交渉術」をちょうど読み終わった頃、フラッとイチゲンの中年カップルが入って来た。話す内に北海道の中標津から新国立美術館の展示をわざわざ見に来た帰りにウチの店に寄ってくれた御夫婦と分かる。何かの本でウチの店のことを知ったとのこと。中標津が鈴木宗男議員の選挙区だと知っていたので、地元での評判や彼と佐藤優さんとの関係など話しだす。お二人とも鈴木宗男議員のシンパみたいだったので、帰り際には俺が読み終わったばかりの「交渉術」をプレゼントしたりして、ちょっといい「夫婦歓談」が出来た。イチゲンではないけど、遅い時間に入ってきた近所の若い女性Kさんは一人できたのは今日が最初。この店を作った経緯や芝居やシナリオのことを色々聞いて来るので、調子に乗って喋ると、凄く受けてくれるので、更に調子に乗って喋る。帰る時には月曜日も来ますと言ってくれた処をみると、ウチの店が気に入ってくれたみたいで、ホッとする。他にお客さんはSミュージックのIさん、会社経営者のBさんたち、五月にやる公演の会場見学に静岡からきたステージ97のHさんたち。連休の谷間にしては面白いお客さんに恵まれて、いい土曜日となった。