桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2006・3・10

2006年03月11日 | Weblog
昼間、やたら歩く。西麻布の部屋から店まで15分、店から赤坂のコピー屋さんまで5分、赤坂から六本木の銀行まで15分、六本木から部屋まで10分。この程度で「やたら歩く」なんて書いてしまうんだから、日頃は余程歩かないと云うことが推し量れる。店を始めてから本当に歩かなくなった。シナリオライターをしている頃は、〆切の電話が鳴り続ける部屋にいるのが嫌で、街中を目的もなく彷徨していた。女の子とデイトする時も、歩きながら話すのが好きだった。恵比寿から広尾へ、広尾から麻布十番へ、十番から芝大門へ、大門から……気がついてみたら海だったなんてこともあった。その娘はあなたと会うと疲れると二度と会ってはくれなかった。それが今は、すき焼を食べにおいでよなんて誘って女の子と会うのも最初から部屋。せいぜいその為に歩くのは肉を買いに行くだけだ。それじゃ足腰が弱る。女の子と会ってもすき焼以後の展開が望み薄だ。まだまだ58。まだまだ明日がある。毎日マカを飲んで、毎日歩こう。