一緒に来た女性客のことを女性脚本家のYさんは同業者のMさんと紹介くれた。Mさん?聞いたことのない名前だ。多分新人脚本家なんだろうと大して気にも止めなかったのだけど、名詞を貰ってびっくりする。M×××N×というよく知った名前がそこにある。は?M×××N×さんって女性だったの?これまでMさんの処女作である大作映画の印象と明らかな男性名前(例えば史郎とか太郎みたいな)からてっきり男性とばかり思い込んでいたのだ。先輩の脚本家に実際は七十数歳のオジサンなのに桂千穂という明らかに若い女性名前の方がいらっしゃるが、Mさんはその逆バージョン。ったく先入観って怖い。今どきは、女性で章とか裕貴とかだっているんだし、これからは名前を見ただけで男とか女とか判断するのはやめよう。他にお客さんは、常連の演出家Sちゃん、二本の主演映画に出た後、20才で突然W大学生になり、卒業後は映画制作会社の製作をしている女友達のYちゃん、そしてSミュージックを今月一杯で辞め、来月からは大手タレント事務所のマネージャーになることが決まったH君とイチゲンのお客さんが二組だけ。料理もH君が牡蠣カレーとSちゃんが玉子焼きをオーダーしてくれただけで、実にバーらしく静かなコレドだった。
★4/27(月)~5/6(水)まで店内改装工事の為休業します。
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