東京国際映画祭で批評家特別賞に輝いた『樹の海』の受賞を祝うパーティが催される。普段から業界系のお客さんが多い店だが、こういうパーティがあると、知った顔、懐かしい顔のオンパレードだ。そんな人々とゆっくり、じっくり話したいのに、そこは飲食店経営者の辛いところ。厨房に籠もりきりになって、60人分のフードを作り続ける。やっと一段落して会場に行った時には、半分近くの人は帰ってしまっていて残念だった。商売的にもこうしたパーティは嬉しいけれど、普段会えない人と会う機会を作ってくれることはそれ以上に嬉しい。こうしたパーティが毎日あると、いいんだけど、そう都合よくはいかないよね。