桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2004・12・1

2004年12月04日 | Weblog
店に出たらカウンターにSちゃんの姿。彼女が広尾の店に初めて来た時はまだ就職したてのOL一年生だった。しばらくして来た時は働きながら母校A大学の修士課程に通う様になっていた。そして今日来た彼女は博士課程で本格的な学究をめざす女性になっていた。こう書くといかにも生真面目そうな女性を思い浮かべるかも知れないけど、甘えん坊口調で喋るSちゃんはとても学者には見えない。事実、研究発表の為に学会なんかに行くと事務員に間違えられてコピーを頼まれたりするらしい。そんな彼女と飲んでいたら、いつもの美人姉妹の内、今日は妹のNさんが現れてSちゃんの隣に座った。自然の成り行きで紹介したら、何と同じA大学で同じ時期に学んだ同窓生であることが判明して話は盛り上がる。でも、学生時代からビジネスの世界に足を踏み込んでいたAさんとまだ学生気分でいるSちゃんは風格が違う。年がAさんの方が一才上にもかかわらず今日も先輩のSちゃんに向かって「一杯どうぞ」とお酒を勧める。ためらいつつも受けるSちゃん。それがごく自然に見えてしまうからおかしい。酒場って面白い。