こういうのってなんだろう?一昨日何気なく昼の帯ドラマを見ていて、演出家のクレジットタイトルに見覚えのある名前があった。確か会ったことがある。多分一緒に仕事をしたことがある。でも、それがどんな番組だったか、又彼が演出家だったのか、それとも助監督として関わっていたのか定かではない。ひょっとすると酒場で紹介されただけだったかも知れない。勿論顔も思い出せない。長いことテレビの仕事をして来たんだし、そんな薄い関係はいくらでもあるよなと彼のことはそれきり頭の中から排除されていたら、今日知り合いのプロデューサーに連れられてその演出家Mが店に来たのだ。これが男と女だったら、縁を感じて恋に落ちてもおかしくない偶然だ。どうやらMとは十数年前に刑事ドラマを一本だけやったとのこと。新人だったMは当時偉そうにしていた俺との打ち合わせに緊張したと言われて笑ってしまう。こんな再会を果してくれた酒場と俺の仕事に乾杯だ。連続来店記録が昨日途絶えたNさんは、今日きまり悪そうに来店。病気じゃなかったらしい。ひとまず安心。深夜近所のライタースクールに通う女性4人が来店。三時まで。四人とも明日も仕事があると云うのにエネルギッシュだ。彼女らの明日に幸あれ。