桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・11・17

2009年11月18日 | Weblog
やらなくてはならないことが山積みになっているのに、昨日から読み出した『久世光彦VS向田邦子』(小林竜雄著・朝日新書)が止まらない。昨日は居眠りをしながらも読み続けた。パスタを茹でながらも読んでいた。今日はトイレの中でも湯船の中でも読んでいた。二人の作品を見て来たり読んできた俺にとっては興味深いエピソードが満載だし、二人が同志であり、ライバルであり、ある瞬間には精神的に男女の間柄になったかもしれないと思える内容が、評伝、評論を超えて小説(ロマン)になっていて、久しぶりに読み終わるのが惜しくなった本だった。芝居に関わっている間は本も読まなかったし、映画も見ることが出来なかったけど、この本が触媒になって又本を読みたくなった。映画も見たくなった。知的好奇心が復活してきたのか?そんな今日、Mが昨日に引き続きS病院の耳鼻科に行くというので、帰ってきてからちゃんとした食事をしようと空腹を我慢して事務処理に追われていたけど、いつまで経ってもMは帰ってこない。漸く連絡があったのは4時近く。予約患者の多くて順番がなかなか廻ってこないという。ご飯を炊きだしていたけど、この時点でちゃんとした食事は諦め、5時前にやっと診察して貰ったMとミッドタウンで待ち合わせてトンカツを食べる。第一食が外食というのは凄く嫌だけど、仕方ない。仕入れして6時前に店へ。日曜から引き続きアプローチシアターの公演。雨模様だというのに50人弱の観客で賑わう。カウンターにはプログラマーのIさん、早く次回作を取らないと自主映画監督という肩書を外してみんなに紹介するぞと俺に脅しをかけられたHK、昨日に引き続いて夕刊FのUさん、キリスト系の大学で働いているのにテキーラばかり呑むのが不思議なMさん、久しぶりに顔を現した脚本家志望のOLのKさん、京都の大きな会計事務所の社長で、旅行作家でもあるTさんご夫妻、そして友人と一緒に来店した近所の制作会社の若いスタッフ。彼のことは顔は知っていたけど、名前は知らなかったので、名詞を出したら「ダグラスと言います」と真面目な顔して答える。おいおい、あだ名じゃなくて本名を?と迫ったら「本名がダグラスなんです」と答える。何と彼はブラジルのサンパウロ生まれの日系ブラジル人だった。