別にH君に言われたからじゃないけど、他に書くことがない訳でもないのだけど、今日も朝からうんざりする程のメニューをテーブルに並べたことを披露してしまおう。今日のメインは、昨日食べたベーコンの塊とじゃがいもと人参のポトフ風の残りを薄めたものに店で残ったゆで卵と大根を加えてオデン風にした味噌汁。ちょっと豚汁風でもあり大満足。それにプラス麻婆風激辛豆腐、サバの干物、燻りがっこ、京ガンモの煮付けなどでご飯を二膳。まぁ、健康か。とはいえ年は年な訳で、先週の金土日と猛烈な忙しさで働き、休みがなくて二週間来てしまうと流石にこの金曜日はダウン寸前で、仕事机に向かっているだけで眠気が襲うので、仕方なく30分ほどの仮眠をとってしまう。3時半に部屋を出てバスで六本木に向かうが、ポルトガル語の勉強をする予定が五分もしない内に完全睡眠。6時に開店して、お客さんがこないのでポルトガル語の勉強の続きをしていたら、又しても睡眠モードに入って、もう30年以上のつきあいになる女性編集者のYさんが入って来るまでウトウトしていた。何だか店番しながらうたた寝している煙草屋のお婆さんみたいで嫌になる。彼女の待ち合わせ相手は、J航空にパイロット採用されたにも関わらず会社が社内育成を中止してしまって成田勤務をしている息子のT君。何故か生まれた時からずっと彼の成長を見てきた俺としては、カウンターに同席した俺と同年代のマネージャーのHさんなどと大人の会話を交わし、彼が接客業務を通じて社会人として凄い成長をしているのに驚かされる。俺は彼の父親じゃないけど、父親的喜び。そして今日はもう一人スペシャルゲストとして、昔Nテレビで伝説の刑事ドラマ『太陽にほえろ』や青春ドラマ『俺たちシリーズ』の生みの親であるプロデューサーのOさんがひょっこり何年ぶりかで顔を出してくれた。どうやらOさんはこの日記を読んでいるらしく「また貧乏やっているのか」と笑ってくださる。『太陽にほえろ」の若手刑事だったKがやっている芝居をみた後、少しでも売上の足しになればと思って下さったのかお宅とは逆方角なのに寄って下さったのだ。劇場から直行したのでお腹が空いているから「何か美味しいもの喰わせろ」と言って下さるが、Oさんみたいな食通に出す料理など思いつかず、ここは早さで勝負だと、焼いておいてあるポルトガル風玉子焼を温め直して召し上がっていただく。「うん、美味いよ、これ」と言って下さる。お世辞だと分かっていても嬉しい。うん、こうして書いていると、どうしても敬語になってしまう。そりゃ26歳の新人ライターにとって40歳のテレビ局のチーフプロデューサーは神様みたいな存在だったのだから、今この年になっても敬語が抜けないのは当然だ。それにしてもそんな新人ライターで、且つその後は書けない脚本家としてさんざご迷惑をかけ続けたにも関わらずこうしてOさんが俺に会いにきて下さって他愛ないお喋りをできたり、父親でもないのに勝手に息子扱いした客の成長を父親的に喜べるなんて、人生ってまんざら悪くない。そんな再会の為にもコレドは永遠に不滅であり続けなければ。★コレドのホームページのアドレスイベントスケジュールなどご参照ください。