声帯をやられて手術をしたYちゃんから長いメールが送られて来る。そのメールを読む内、彼女と半年程同棲していた四年前のことを思い浮かべる。Aちゃんから彼氏のことで相談を受ける。話している内、彼女と暮らしていた三年前のことが昨日のことの様に思い出される。去年つきあっていたOから電話がある。どうでもいい電話だったけど、懐かしさで一杯になる。人が聞いたら多分羨ましいと思う程に、俺の人生は「女性関係」で彩られている。決してもてている訳ではない。別れた後でもこうして仲良く電話したりメールしたりするのをみれば分かる様に、異性と云うより同性と見られて親しまれているのだ。けど、始まりは男女関係だったことには違いなく、そんな「女性関係」を赤裸々に語ることで、何か男女関係の真実が見えてこないかと云う意図で企画した「桃井章トークライブ」だけど、ぶっつけ本番じゃ混乱してしまうのではないかと、今日のイベントが終った後、Mちゃんにつきあって貰ってリハーサルをやってみる。軽く考えていたけど、やってみるとひどく難しい。果してみんなに喜んで貰えるのだろうかと気持ちが暗くなる。あー、どうしてこんなこと企画しちゃったんだ?