桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・12・22

2013年12月23日 | Weblog
多くの場合日記は翌日書くのだから「今日の思い出」というより「昨日の思い出」だ‥‥と云うことでアトランダムに昨日を思い出すと、しばらくぶりに手紙を書いたこと。と云っても、先日女流画家のTさんの個展に出向いたことへの礼状への返信なんだけど、彼女の礼状が見事な筆だった為に自虐的に下手な字で返信したくなって、それも原稿用紙で書いて送るなんて、昔の「作家」みたいなことをわざとしてしまった。続いての「思い出」は、しばらく休んでいるポルトガル語のM先生からクリスマスカードが贈られてきていたので、お礼状を書こうとしたのに「ポルトガル語力」が弱っているのでカードに添えられている先生の文章の意味が分からない。と云うことはポルトガル語でお礼状を書くことが出来ない。M先生、ごめんなさい。時間をかけて年賀状を書きます。続く「思い出」はNHKでリアルタイムに見た女優佳那晃子と放送作家源高志夫妻の「甲斐性なしと静かなる女優」という闘病ドキュメント。二人の過去が華やかだった故に現在の窮状がより強く浮かび上がって番組としては成功だろうけど、取材対象でもある放送作家源高志は画面に映る自分の姿をどんな気持で見るのだろうか?他にも母とドライカレーとミネストローネで老老ランチしたこと、録画してあった「みなさん、さようなら」(中村義洋監督)をとても面白く見たこと、以前から気になっていた近所のラーメン屋に入って食べてみたらとんでもなく旨かったことなど「思い出」は数々ありますが、何といってもTOP OF「昨日の思い出」は、深夜部屋の隅にある書斎机に座ってキャプテンモルガンTATTOOを飲みながら数年前の映画雑誌の頁を捲りだしたら、雑誌の内容はどうでもいいのに、ただ意味なくそうしていることが心地よくて、時間を忘れてしまったこと。そして、いつしか居眠りをしてしまってしばらくして飛び起きたのに、ベッドに行こうとはせず、そのままそれまでのどうでもいい行為を続けて、気がついたら夜が明けそうになっていたこと。ウム、それに「思い出」は尽きるでしょう。お前は何の為にそんな意味のないことを続けていたのか?ひょっとして意味のない「思い出」を作りたかったのか?