桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2007・2・19

2007年02月20日 | Weblog
夕べから目の奥が痛かったことは痛かったけど、今日の午前中、銀行で窓口の人間に「何故こんなことが起こんですか」と穏やかに問いかけ、その答えを聞いた時から痛みが加速度を増した。「こんなこと」とは一カ月の間に二度もカードが磁気不良で使用不可能になったことだ。一カ月前、磁気不良になった時は毎日使っているんだから消耗しても仕方ないかと、法務局で千円払って登記簿謄本を取り寄せ、一週間以上も待ってカードを再発行して貰ったのに、そのカードが一カ月でまた磁気不良になってしまったのだ。再発行して貰う時にテレビや電話の傍に置かないで下さいと言われたけど、元々そんな処には置いてない。いつも袋にいれて同じ場所にいれてある。俺がそう云うと、窓口の女子行員に呼ばれて奥から出て来た上司らしき男は「分かりませんね」と一言。しばらくして「地球には色々な処に磁気がありますから」ウーン、確かにね、磁気はあるよね、でもさ、その地球で使えるってオタクたちカードを発行しているんでしょ?「ウーン、そう言われましても……」あのね、そう言われましてもと言いたいのはこっちの方。まぁ、ここで地球の磁気について議論しても仕方ないし、目の奥の痛みに耐えきれず、金曜日にする予定だったけど、カードが使えず出来なかった振込三件と引出しと五日分(日にち毎)の入金を通帳と印鑑ですることにする。けど、これが面倒くさいなんてもんじゃない。一件ごとにこっちの名前と口座番号を書いて行かなくてはならない。傍に暇そうな女子行員が付き添ってくれて、幼稚園児に教えるみたいにこうしろああしろとアドバイスしてくれる。間違えるとハンコを押せと云う。言われるままに押して窓口に持っていく。すると、ハンコの押す場所が違っていたらしい。もう一度書き直す。おいおい、何のためのアドバイスだよ?人件費の無駄じゃないか?と目の奥の痛みはどんどんひどくなる。おまけに入金は通帳でATMでも出来ますからとぬかす。だったら五枚も余計な入金伝票を書くことなかったじゃないかと流石にキレそうになる。けど、興奮することが一番血圧に悪いと思ったことと弟がこの銀行の役職でいることを思い出し、ギリギリの処で堪える。でも、ストレスを溜めたことがいけなかったのか、銀行を出た時には我慢の限界。買い物を途中でやめてタクシーで日赤病院へ。今日で三人目の脳神経外科医。皆、ストレスが血圧をあげるんですよ、出来るだけストレスを溜めないようにと云うだけ。地球には磁気がありますからと云う銀行員と同じだ。でも、血圧は低いんだし、他に理由があるんじゃないんですかと詰め寄ると「じゃ、お互いの安心の為に」とMRIを撮ることを手配してくれる。数十分後、お互いに安心の結果が出る。MRIで取っても俺の血管は何ともないのだ。とにかく年齢が年齢ですからストレスをためないようにと又別の医師が云う。もううるさいッと云う感じ。三十前後の若手医師に年だ年だと言われたくない。血圧が高くないのに血圧を下げる薬を処方されて病院を後にする。7時過ぎに店へ。今日は『桃井章は昔、SM映画を書いていた!』と云うマル秘上映イベント。主演した悪役俳優高橋明氏に来て貰っているので、参加者が少なかったら又ストレスがたまるだろうなと心配していたら、男性8人に女性8人と云うちょうどバランスのとれた観客が集まってくれてホッとする。この間のロマンポルノ上映会は女性陣から野次や失笑が起こって和気藹々としたもんだったけど、今日は過激なSM映画と云うこともあってか、場内はシーンと静まり返り、重苦しい空気が支配する。中には見るのに耐え切ずに途中退席する女性も出てしまう。彼女には気の毒なことしたけど、いつもヘラヘラしている俺の悪魔性を見せることが出来た様で、ちょっとしたストレス解消になった。2時半過ぎ、酔いつぶれたMちゃんたちを見送って帰る時にはもう目の奥の痛みは引いている。こんなことなら毎日SM映画大会をやろうか?