別に「遠距離通勤者の会」を企画した訳ではないのに、偶然カウンターに集まってしまった遠距離通勤者の三人。制作会社Wの経理責任者Iさんは我孫子から更に二駅先の茨城との県境、イベント制作会社のプロデューサーSさんは埼玉県のど真ん中に位置する桶川、近所の出版社のO君の家は高尾の山の中、いつもは家が遠いと嘆いている国分寺に住む制作会社プロデューサーKさんが、自分は「職住隣接」だと冗談を言う程だ。自分一人だったら終電車の時間を気にするのに、三人も揃うと自分だけ抜け出すのが疚しい気持ちになったのか、我慢比べみたいに三人は最後まで居残ってしまったのが、何とも可笑しい。他にお客さんは、再来週のパーティの打合せ兼で来店したCM制作会社社長のHさんとその部下たち、元テレビAのプロデューサーだったIさんたち、デザイナーのKさんたち、夕刊FのUさん、近所のシルバーモデルのMさん。合わせて15人のお客さんの内、女性は1人だけ。ちょっと前ならこの日記で嘆いた処だけど、結婚した今は、歓迎気分。