桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・3・23

2011年03月24日 | Weblog
テレビの演出家のYさんが久しぶりに電話してくる。震災直後から故郷の岩手県I市に帰っていて数日前に戻ってきたとのこと。I市は内陸部にある為津波の被害は受けてなかったし、親戚も無事だったらしいが、街はかなりの被害を受けていたらしい。Yさんはその街を起点に被害者救済のボランティアを展開する。阪神大震災の時に作家の田中康夫さんがバイクを自ら運転して女性用のパンティストッキングを大量に運んで被災者の女性に喜ばれたというニュースを、今度の震災直後に思い出したYさんはマネしていると馬鹿にされることを承知で千足のパンストを友人と運んだらしい。それでもまだまだ足りないから第二次の救援隊を送るので、俺にも五千円でも一万円でもいいから資金援助をしてくれと言うのだ。それはやぶさかではないし、一度話を聞きたいから店にこないかと誘うと、お前の店にいくのは嫌だと言う。この時期、酒を飲みながらそんな話をしたくないし、他の客が酔っぱらって自分に出来ることは何かなんて話しているのを聞くのは虫酸が走るのだそうだ。そう言われては仕方なく一万円を振り込むことにしたのだが、人はホントさまざまだ。今日も元々予定されていたお笑いライブがキャンセルされて空白になったこの三日間に急遽別のお笑いやライブを混ぜ合わせたイベントを企画して、ユーストリームを通じて募金活動をすることにした人たちがいる一方で、そんなどうようもない企画を電気を一杯使ってやることを非難する人もいる。でも、そうした非難をブログなどパソコンを使ってする人のことを、この時期不要不急のパソコンの使用は電気と通信回線の無駄遣いだから自粛すべきだと非難する人もいる。うーん、もういいじゃないか?他人がすることを非難するのはやめようじゃないか?震災直後にバイクで現地に救援物資を届ける人もいれば、酒場で救援活動のプランを話す人もいる。お笑いライブで義援金を集める人もいれば、電気の無駄遣いだとイベントを中止する人もいる。みんなそれぞれだ。心を痛めていない人なんかいる訳ない。みんなそれぞれに被災地のことを考えたり、これからの生活のことを考えている。電気を使わない生活を勧めて実行するのもOK。電気を使ってエンタテイメイトをやるのもOK。何がいけなくて何が正しいということは絶対ない。やってはいけないことは他人に自分の生きかたやり方を強制することだ。★COREDOは計画停電中も通常通り営業します。どうぞよろしく★COREDO PRESENTS 桃井章作演出作品・岡まゆみ一人芝居『かっこうワルツ~紅 風子、風速四十米の愛と冒険~』日時・5/6(金)19時半、5/7(土)19時半、5/8(日)14時[三日共開場は一時間前)料金・3000円 定員50名になり次第〆切ます。予約お問い合わせはコレドシアター(03ー3470ー2252 17時以降)まで。