欲張りなのだと思う。今、俺の中ではいくつものの欲望が別々に噴火中だ。食事を含めたMとの生活も充実させたいし、店も活性化、維持させたい。それだけでもかなりの時間がとられるというのに、今、俺は「復活した作家」としてやらなくてはいけないこと、やりたいことがモグラ叩き状態だ。今日の午後も、自分の家族の歴史を戦後史と重ね合わせて書く予定のセミドキュメント作品の取材を電話でし終わった次の瞬間には、8/22、23に公演予定の『リテイク』(如月皐バージョン)の台本改訂作業に入り、途中で思い出して新作『コレド洪水事件』の主演俳優探しに知り合いの事務所に電話をかけだしている。集中して一つのことをすれば、もっと早く欲望が満足するのになァと自分でも思うけど、俺の欲張りは直りそうにない。そして、今日はイベントもないし、開店を少し遅らせようと思っていたら、旧知の有名脚本家Aが作家教室の生徒たちと店の近くにいるからすぐ店を開けろと電話があって、断ろうと思えば断れたのに「店を維持」する為に、開店を遅らせる処かいつもより30分も早く開店してしまった。結果的には、早く開店したおかげに近所に仕事場を持つ脚本家のYさん、北海道のテレビ局のプロデューサーHさん、声優のHさんの来店に間に合ったから助かったのだけど。他にお客さんはAN嬢、某国営放送局のIさん、法律事務所勤務のNさん、妖しい魅力の歯科医Sちゃんなど。一時間早く出勤したからというのじゃないけど、お客さんが一時にはいなくなってしまったので早めに閉店。近所の24時間スーバーで安売りしていた天ぷらを買って、部屋で天丼にして食べて寝る。