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桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2014・1・2

2014年01月03日 | Weblog
リングにノックアウトされたボクサーは、精神的には立ち上がれても肉体的に自信がなかったらどうするんだろか?もしもここで立ち上がっても立っているのがやっとで、再度パンチを食らっただけで又ダウンしてしまう。下手すれば再起不能に陥る。だとしたらこのままテンカウントになってしまった方がダメージが少なくて済むんではないか?‥‥と思ってしまうなんて、何が精神的には立ち上がれてもだ?全く精神的に立ち直ってない証拠だ。待つしかない。立ち上がったら相手をノックアウトできると確信できるまでの精神と肉体が甦るまで待つしかない。でも、その間どうやって食べるんだ?それに借金の返済もある。どうやって返すんだ?だからって店をやれば確実に赤字になる。つまり借金が増える。このジレンマをどうやって解決して行ったらいいかリングに倒れたまま解決策が見つからない。待つしかない。解決策が見つかるまて待つしかない。そんな精神状態だからか見る物読む物が素直に頭の中に吸い込まれていく。昨日から読み出した「北方領土交渉秘録」(東郷和彦著)が面白い。家柄もよく、エリートでもある著者が時折見せる弱さが興味深い。今日wowowで見た「かぞくのくに」(ヤンヨンヒ監督)は安藤さくらが最高だ。監督の中にある祖国への苛立ちを見事に具現化している。「仁義なき戦い 広島死闘篇」は深作欣二笠原和夫コンビの仁義シリーズの中で俺が一番好きな作品だ。能年玲奈にひかれて「グッモーエビアン」(山本透監督)を見たら、三吉彩花のセーラー服姿にドキドキした。大泉洋のバカバカしさが愛しかった。麻生久美子の母親ぶりが頗る格好よかった。そう、今日は友がみんな偉く見える日なのだ。

2014・1・1

2014年01月02日 | Weblog
自分で壊してしまった癖して2013年大晦日を私はひどい「コレドロス症候群」に罹って迎えた。去年11月17日にコレドをクローズするまでは、一日の大半の時間をコレドにとられ、ここから解放されたらどんなに気持が楽になるだろうと期待していたのに、そんな気分でいられたのば一週間ほどで、カウンターや棚をぶち壊し、撤去作業が完了して、あのスペースを管理会社に正式に引き渡した瞬間から、私は例えようもない喪失感に襲われてしまったのだ。もうあのコレドはそこにない。私の拙い料理を、それでも美味しいと云ってお客さんが食べにきてくれるコレドは、そして映画や芝居について、ある時は和気藹々と、ある時は口角泡を飛ばして語り合ったコレドは、もう戻ってこない。16年前、50才の時にプロの脚本家を廃業してからは二度とペンを持つまいと決心したのに、9年前の「リテイク」を皮切りに一年にホボ一本の割で芝居を作演出してきて、去年11月にはこれまでの自分の芝居の中でも最高の作品だと自負できた「パラソル」を上演したコレドシアターも、もうそこにはなかった。でも、そうなったのば全て私の責任だ。10年前に私の呼びかけで総額2077万円もの金額を出資したり会員になることで応じて下さった200人以上の皆様の厚意を私は無駄にしてしまった。他の劇場に比べて色々と悪条件があるにも関わらずコレドシアターでしか出来ない芝居やライブを上演してきてくれた方々、サービスも行き届かず料金も決して安くないのに、それでも通って下さった大勢のお客さんの憩いの場を私はなくしてしまったのだ。若い時の挫折は精神を傷つけるだけだが、66才の挫折は精神と同時に肉体をも傷つける。コレドをクローズして一カ月半、精神的には立ち直ろうとしているのだけど、肉体がついていかない。リングに倒れたまま、お前をいつ起き上がるのだと自分で自分に問いかける2014年元旦。

2013・12・31

2014年01月01日 | Weblog
昨日の日記の終りに、ブログ開設から3333日だし、キリがいいから今日でこの日記も終わろうかと書いたのに、それを読んでか読まずか女性脚本家のHさんから毎日この日記を楽しみにしているとのメールがあってしまうと、そのいい加減な決断が鈍る。それから国連難民機関で働くNさんはアフリカのナイロビで、映像プロデューサーのSさんは北京で、元映画会社で働いていたTさんはカナダのトロントでこの日記を読んで下さっていると思うと、いい加減な決断は更に鈍り、こうして3334日目の更新をしてしまった2013年12月31日付の「桃井章の待ち待ち日記」だけど、これを書いているのは元旦の夕方なので、年賀状をお出しできない皆さんにこの場を借りて「謹賀新年」です。で、問題なのはその年賀状で、さすがに今日は午後の時間をフルに使って「謹賀新年そして『コレドロス』の日々」という年賀状らしからぬ文章を500枚印刷し、その間に宛て名書きに勤しんだのだけど、夕方までに百通書くのが精一杯。6時に母の処へ。妹も交えてクール便で送って貰ったタラバ蟹と蕎麦を熱燗を飲みながら食べて年越し気分。10時前に解散してバスで新宿へ。もう35年近いつきあいになる女性編集者のYさんと待ち合わせて飲もうとしたのだけど、新宿で行きつけの店はどこももう閉まっていたので、彼女が知っている四谷荒木町のバーへ。その前に熱燗をかなり飲んだ筈なのに、アイラ系のモルトウィスキーがグイグイ飲んで、気づいてみたら新年になっていた。35年のつきあいなのにYさんと年越ししたのは初めてで新鮮で嬉しかったのか?そのバーを出た後も場所を移してワインを一本とラムを飲んで、部屋に帰ったのは3時半。甘いものが食べたくなって冷凍庫からハーゲンダッツアイスクリームを取り出して食べごろになるのを待つ間に寝てしまって、8時前に起きた時にはアイスクリームは完全に液体化していた。

2013・12・30

2013年12月31日 | Weblog
体調もよくないのに精神状態の方がもっとよくない。とにかく何もしたくないのだ。今日も母と老老ランチ(サバの塩焼き、肉じゃが、豆腐と茗荷の味噌汁)を済ませた後、真っ直ぐ帰宅して後は部屋に閉じこもったまま。本当はお客さんたちに閉店の挨拶も兼ねた年賀状を書かなくてはいけないのに、下書きをしている内にどんどん暗くなって、とても「謹賀新年」にはならはなくなって、放棄。だったら宛て名書きだけでもと思ったけど、去年パソコンが壊れてから宛て先を入力してないし、500枚近くも手書きで宛て先を書くと思うと、思っただけで気分が落ち込む。そして昨日までのWOWOWの日々は「かぞくのくに」(ヤン・ヨンヒ監督)、「贖罪」(黒沢清監督)が録画してあるのに、二本共重たいテーマだと知っていたからか、再生ボタンを押す元気なく、ソファに寝っころがってのバラエティ三昧。どうにもいやになる。夜になったら早い時間からアルコールを求めてしまって、ジャックダニエルの封を切って飲みだす。その間、肉じゃがの残りとピザを焼いて食べた以外何をしていたのか思い出さない。でも、気づいてみたら新品のジャックダニエルが三分の一以上なくなっていた。そんなことを気づいたのと、眠りに入ったのが同時か?次に目を覚ましたのは深夜の2時。四時間以上は眠っていたのか?それなのにそのまま寝室に移動して、本格的に眠る。そんな怠惰な一日を書き綴ったこのブログも今日の更新で3333日だとか?キリがいいからやめたくなる。

2013・12・29

2013年12月30日 | Weblog
今日は朝起きてすぐに用事があって母の処へ。料理をしている時間がなかったので途中で買い物してきつねうどんを作って老老ランチにする。用事が終わって1時過ぎに帰る途中、さすがにきつねうどん一杯ではお腹が空いて、しばらくぶりに高輪のポルトガル料理店「Manuel」に入る。本当ならこんなダラダラした時間があったらポルトガルにでも行けたのにと思うと自己嫌悪に陥ってしまうが、「Manuel」でそのせめてもの鬱憤晴らしをして店を出たら、乃木坂の店の近所で洒落た雑貨屋を経営しているOさんに偶然会う。考えてみたら隣近所の方々に色々な経緯があって挨拶せずに乃木坂を出てきてしまったもんだから、ちょっときまり悪かったけと、30分近く立ち話。彼女はこの近所に住んでいるとのことで、パンクした自転車をひきづっている。昼下がりの高輪裏通り、そんな光景がちょっと画になる。3時すぎに帰宅早々、今日もまたWOWOWの日々。まずは録画しておいた「東京家族」(山田洋次監督)、そして6時半からは「ステキな金縛り」(三谷幸喜監督)」、続けて10時から同じ作演出家のドラマ「大空港2013」を見て、不思議な気持にさせられる。それは同じ作家なのに何故こんなに笑いの質が違うのかと云うことだ。制作年度が離れているなら一人の人間の中で笑いの質が変わることも考えられる。でも、「ステキな金縛り」は2年前の作品だ。それなのに俺は断然圧倒的に「大空港2013」の方が面白かったし、笑いの質が高い傑作だと思ったけど、他の人が見ると、この二つの作品の笑いの質は同じだったり、或いは「ステキな金縛り」の方が笑えるのだろうか?要研究。夕食は一人すき焼き。高い肉だったので、余計淋しさが募る。

2013・12・28

2013年12月29日 | Weblog
何もしたくない。理由は分からない。とにかく何もしたくない。でも゛朝は起きる。起きてしまえば、バスタブにお湯を入れて浸かる。昨日一頁も読まなかった「悪と仮面のルール」(中村文則)の続きも読む。だからってこれが積極的行動と云う訳ではない。朝風呂に入って中村文則を読むのは今や日課になっている。何もしたくないことには違いない。その後、昨日母に食べさせ損なったオムライスをもう一度作って母の家に持っていき、サラダとかぶのコンソメスープでの老老ランチするが、これも同じだ。母の処から50分ほどブラブラ歩いて帰宅してからはこの「何もしたくない」傾向が更に強まり、お茶と珈琲とナッツミックスを用意してソファに座ると、録画しておいた「独立愚連隊」(岡本喜八監督)、昼寝を挟んで6時半から「ザ・マジックアワー」(三谷幸喜監督)、「脳男」(瀧本智行監督)、「悪の教典」(三池崇史監督)と1時半まで「独立愚連隊」も含めると9時間近くのWOWOWタイム。その間、キッチンの中で何かを作ると云うことはなく、ナッツ以外に口にいれたのはソーセージとコンビーフを缶ビールで流し込んだだけ。そして終わってからもカップラーメンなんて、こうして書いてみるとホントに何もしたくなかったんだなと思ってしまう。誰からも電話メールなし。誰にも電話メールせず。母と老老ランチした以外は、真っ暗な部屋の中で世間とは没交渉の一日。このまま今年は暮れてしまいそうだ。

2013・12・27

2013年12月28日 | Weblog
お昼前に出かける直前に作ったオムライスを持って母の処へいくが、先客としてすぐ下の弟が来ていて、今出前でトンカツを注文したばかりだと云うので、ここで母にオムライスを作ってきたと出すのも、そのまま残って俺の分だけ食べるのも変なムードになるので、用事にかこつけて帰ってしまう。子供たちも60半ばになると、母の前で二人揃って甘える訳にはいかない。真っ直ぐ帰宅して自分の分のオムライスを温めて食べてからこの日記を書こうとしたら又睡魔に襲われる。ソファにひっくり返って、30分程仮眠。でも、起きてからも何を書いていいか分からず再び日記を放棄して(本当はとても書きたいことがあるのに公けにするのが難しい時にはこうして書けなくなることが時々ある。結局色々誤魔化して書き終わったのは夕方過ぎだった)、録画してあった「フラメンコ・フラメンコ」(カルロス・サウラ監督)をぼんやり見る。そう言えば、封切りの時にこの映画を一緒に見に行こうと誘って、断られたのが社長秘書のYさんと親しくなるきっかけだったことを懐かしく思い出す。夕食は食欲がなかったけど、カツ丼を作って無理して食べてから、映画「THE有頂天ホテル」(三谷幸喜監督)、ノンフィクションW「撮影監督・山本秀夫~三谷幸喜の夢を撮る~」と俺まで「三谷幸喜祭り」そして深夜に再放送されていたETV特集「認知症と闘う映画監督 森崎東」を見る。今からもう四十年近くも前のことだ。脚本家になりたてだった俺は森崎さんに何故か可愛がられ、お宅にも何度かお邪魔したし、監督が東京にいらした時には拙宅にも泊まっていただいたことがあった。そして映画のシナリオを三本(未映画化が二本と他の監督の映画化作品が一本)ご一緒させていただき、テレビのシリーズに二本参加させていただいた。そんなご恩のある方なのに、最後にお電話を差し上げてお話させていただいてからご無沙汰しっ放しで、いつのまにか25年もの時が経ってしまった。そしてて、今、66才の俺は真っ暗な部屋の中で初期の認知症だと医者に診断された森崎さんが言葉を紡ぎだすように認知症をテーマにした新作の映画(ペコロスの母に会いに行く)について語られるのを複雑な思いで聞く。そして映画への情熱がまだまだ衰えていらっしゃらないことを自分のことの様に喜ぶ。それに引き換え俺は‥‥と、お昼に帰ってきてから部屋に籠もったままで、歯科医のSちゃんと去年結婚したばかりのMちゃんと電話で話した以外はテレビの画面ばかりを見ていて、すっかり暗い闇の住人になってしまった俺は、囁くことも出来ない。

2013・12・26

2013年12月27日 | Weblog
ちょっと涙っぽくなっているのか?先日もある映画を見て滂沱の涙だったのは、作品がよかったからだと思ったけど、今日も午前中再放送していたチヤンバラ劇でゲストの女優さんが死んでしまうシーンで泣いてしまったし、バラエティでご対面のシーンになると涙がとまらなくなる処をみると、作品の力と云うより、俺の涙腺が異状になっているのではないか?それよりあんなに人づきあいが好きだった俺がこの一カ月他人と殆ど会わなくなってしまって、人の情と云うものに過敏になっているのか?そんな精神状態の不安定さを俺の日記から察したIが五反田まで仕事が終わってから会いに来てくれる。色々決めなくてはならないこと、やらなくてはならないこと、思っていることをアトランダムにIに話す。話している内に自分でも自分の考えが纏まってくる。もう人生のロスタイムはあまり残ってない気がするし、Iにもやりたいことをやって終わらなくては桃井章の人生じゃないよと言われ、人恋しさに溺れそうになっていた俺はギリギリの処で救われる。帰宅後、録画してあった「チキンレース」(作・岡田恵和、WOWOW)と云うドラマを見る。19才の時に事故にあって植物人間のまま64才になってしまった寺尾聡演じる初老の男と、医者になれずに看護士になった岡田将生演じる若者の物語。泣いてもいい構成なのにギリギリの処で涙が治まる。描き方が乾いていて、とてもテレビドラマとは思えないし、下手な映画より圧倒的に映画的だと思った。そしてこのドラマ的にいうと不良でジジイってタチが悪いけど、俺はそんな生き方がしたい。

2013・12・25

2013年12月26日 | Weblog
ベッドに入ったらすぐ寝てしまうけど、すぐ(下手すると二時間、長い時で四時間)起きてしまって、その後の二度寝を合わせても四時間から五時間くらいしか眠る時間が取れなかったこの一二年のことが嘘みたいに、この数日、途中一度も起きることなく六時間は眠ることが出来る日々が続いている。アルコールのお蔭かと思ったけど、今日は一滴も飲んでないのに六時間、二時間の二度寝を合わせると合計八時間の睡眠時間が取れてしまった。精神的に不安定な状態が続いているんだから睡眠障害になってもいいのに、俺の神経はどうなっているのか?更に不思議なことは、そんなに眠っているのにまだ睡眠不足みたいで、朝昼兼用の食事をお昼近くにしてこの日記を書こうとすると、再び睡魔に襲われ、ソファで30分ほどダウンするし、三時過ぎにT歯科クリニックに行く為に茅場町まで地下鉄に乗っている時も寝てしまうし、T先生の証言では歯を削る治療をしている間にも一瞬うたた寝に入っていたとか?こうなるとやっぱり病気だ。帰りに広尾で降りてM屋でターキーとチーズ、K屋で小さなケーキを買って、母と二人の老老クリスマス。母の部屋から見える東京タワーのイルミネーションはきれいだったし、ワインも美味しくて母も珍しくグイグイ飲んでくれたし、それはそれなりに幸せな時間。あ、忘れるところだったけど、K屋でケーキを買っていたら「桃井さん」と俺を呼ぶ声。振り向いてみたらT電力に勤める常連だったNさんの顔。彼はこれから美容院を予約していたし、ちょっと近くで一杯と云う訳にはいかなかったが、彼がコレド最後の芝居「パラソル」を見に来てくれて一カ月少ししか経ってないのに、何故か懐かしくてたまらなかった。鬱陶しくももあった客商売、されど愛しくもあった客商売よ。

2013・12・24

2013年12月25日 | Weblog
朝起きた時から具合が悪くて、気分が重い。具合が悪いのは風邪のせいだ。この処続いている変な咳のせいかも知れない。それとも、一昨日はラムだったけど昨日はモルトウィスキーを飲みながら書斎机でうたたねしてしまったからそのツケと云うことも考えられる。とにかく具合が悪い。気分が重いのは、新しい店の開店資金の目処がなかなか立たないことだ。今日も午後から共同出資者のEさんの後見人のOさんに会うことになっているのだが、元銀行員で経理や数字に詳しいOさんを説得してお金を出して貰う理屈が作れないのだ。それも当然だ。人件費をゼロにして頑張ってみた処で毎月20数万の借金返済を入れると一月の経費は90万近くなるのに、売上は一人の客単価を五千円にしてみても一日にそんなお客さんが8人いたとして4万円、月に二十日営業として80万円で10万の赤字、25日営業をすると100万円で漸く黒字になる計算になるけど、乃木坂での最終年度の営業実績(客単位3200円、一日の平均来客数7人)から考えるとそんな希望的数字を弾き出して浮かれる訳にはいかないのだ。と云う訳で、気分も重くてとても食事をしている気分でなくなって、何も食べないまま部屋を出る。五反田からブラブラ歩く間にも色々考える。でも、駄目。いつのまにか高輪にあるポルトガル料理の店の前まて来ている。何か食べなくてはは一瞬中に入りかけたが、ギリギリの処で取りやめてしまってまた歩きだす。でも、結局Oさんに会うまでに説得する材料は思い浮かばず、ありのままに説明して賛同を求めるが、絶対損をすると企画する当人が云っている企画にOさんが頷く訳がない。5時前にもう一度来年になって検討することを約束して別れて、街をぶらつく。ケンタッキーフライドチキンの前で行列が出来ているので何事かと思ったら、今日がクリスマスイブだと云うことに気づく。店をやっている時はこの日に一緒に食事したりする相手がいなくても店があったので何も思わなかったけど、その店もなく、彼女もいなく、家庭もないこのクリスマスイブのヤサグレ感は何十年ぶりだ。おまけに気づいてみれば具合が悪くて気分が重くて朝から何もたべてない。それなのに夜になってもお腹が空かない。でも、何か食べなくてはとスーパーで買い物しようとしたけど、何も食指が動かない。それでもようやくカゴにいれたおかきを部屋帰って齧りながらWOWOWでやっていた「ラジオの時間」(三谷幸喜監督)を見る、そんな66才のクリスマスイブ。