笑顔の江川

薬害エイズを考える山の手の会のご案内
薬害被害者、がん患者の支援活動
尊敬する勝海舟や田中正造のコメント

高橋是清ー勝海舟先生に驚く

2010-12-14 21:39:16 | 日記
明治六年、まだ昭和のダルマ宰相といわれた高橋是清が20歳にとき勝海舟に会っています。そのときの様子が高橋是清自伝(中公文庫)に出ています。高橋是清は勝海舟のそのときの対応にすごく驚いています。
高橋是清はアメリカからの来客の通訳として勝海舟の自宅に訪問します。高橋是清自伝にも「その時分の海舟先生といえば、雷名天下に響いて、世間讃仰の的となっておられた」と書いてあって本人に会うのも大変だったと思います。
「やがて、粗服の上に木綿の小倉袴を着けた一人のお爺さんが、素足のままに出て来て、「どうぞ、こちらへお靴のままで」と案内する。やがて玄関を上がって右の方へ行き、座敷へ通ると、純然たる日本家である。縁先近くに卓子があって、その周りに椅子が三つ列べてある。「さあ、お掛けなさい」と案内人は、まず我々に勧めて、やがて自らも椅子に掛けた。実はこの人が、最初玄関に出て来た時からこれは勝家の用人だろうぐらいに考えておった。・・・ところがこの老人が勝さんだと分って、これまた驚いた。」
このころの勝海舟は50歳くらいだから昔の人はずいぶんと老けていたものですが、この対応は実に勝海舟らしいと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする