1984年に出された「病人哀史」という本があります。もう古い本で古本屋さんでしか手に入らないかもしれませんが、病人と人権をテーマに病人の歴史を語っています。目次を見ますと伝染病患者、女性梅毒患者、ハンセン病患者、精神病者、結核女工や母子、戦争中の病人、敗戦等、病人の歴史を綴っている貴重な本です。病気を見ても病人を見ない医師、人体実験にされる病人この歴史をたどって現在の医療があります。私も薬害エイズ問題に関わり患者に対する医師の対応はいろいろと考えさせられました。医療技術の進歩は目覚ましいものがありますが、HIVエイズを見ても診療拒否など様々な問題が現代にもあります。そういう意味でこの本は歴史から見る病人の対応を知る貴重な本です。
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