笑顔の江川

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薬害エイズ被害者の生々しい体験を聞きました

2011-02-26 21:07:00 | 日記
本日は薬害エイズを考える山の手の会。会のメンバーで二人の薬害エイズ被害者から年表をもとに11名の参加者と生々しい体験を聞きました。こういった薬害エイズ被害者の生々しい体験はもうあまり聞くことは出来ないようななってきています。それは薬害エイズ被害者の多くが1996年の薬害エイズ訴訟の和解当時にエイズを発症して亡くなっているからです。二人のうち一人は以前にエイズを発症して亡くなっていてもおかしくない状態にありました。訴訟の和解から国はエイズ治療体制の改善に力を入れて新しい治療薬が出来てエイズが死ぬ病気から治療薬を投与し続ければ生きられる時代になりました。
薬害エイズ被害者は生まれつき血が固まりにくい血友病の患者でその治療のため血液製剤を使っていましたが、その血液製剤の製造過程でHIVが混入して、その投与を受けた多くの血友病患者がHIVに感染してしまいました。二入のメンバーもここまでは同じですが、それぞれに体験してきたことは様々違います。エイズ発症の有無もあります。年表にもとずき1982年頃、問題の血液製剤を投与してた時、高校生であった当事者にも使っていた薬が疑わしいと耳に入ってきたといいます。その後分からず使い続け1998年頃、HIV感染告知を転院した病院から、当時は聞きなれない専門用語で言われます。患者にとってはどうなっているのか分からず、ただ命の危険を感じるだけだったようです。
このような体験が私たちの住む社会で起きていたのです。このことはけっして他人事ではなく私たちの身近な医療現場で起きていました。
今日は二人の薬害エイズ被害者とともに参加者全員で自分に照らし合わせて年代を追って考えてみました。残念ながら私たちの住む社会では薬害は繰り返され薬害エイズのように薬害被害者が裁判を起こさなければ改善されない状況が続いています。薬害といってもその中味は様々で、薬害エイズ被害者も現在投与を受けている薬によって命が救われているわけで、当事者本人も言っていますが薬自体が悪いわけではなく薬の使い手の問題であると思います。人が薬害を引き起こすことを私たちは気付かなければなりません。それは薬害を引き起こす人を犯人探しのように他人を責めるのではなく、薬害被害者とともに私たちも薬害を引き起こす社会の当事者として分かち合い、薬害を引き起こす根っこが私たちの生活の中にあることを気付いて、一緒に改善していくことだと思います。
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