笑顔の江川

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社会問題の根っこは自分の中にある

2011-02-01 21:06:20 | 日記
今日はちょっと耳の痛いお話をしようと思います。
社会問題の起こる原因は私達自身の中にあるということです。「えっ、そんなことはない」「悪いのは社会だ」とか言われる方も多いと思いますが、私自身もよく陥りやすいことですが、薬害問題に関わって薬害被害者の支援活動をしているとき、社会の中に存在する自分という当事者を見失ってしますことがあります。この当事者意識の欠如こそ社会問題の起こる原因があるのだと思います。
ボランティア活動によく見られることですが、「自分は恵まれているので、恵まれない人のために活動する」とよく聞くことがありますが、恵まれない人が存在している社会に自分が住んでいることをすでに忘れてしまっているのではないでしょうか?
活動に参加して当事者意識を持つということははじめは難しいかもしれません。私も薬害問題に関わって薬害被害者の気持ちはそう簡単に分かるものではありありません。被害にあった人の苦労はその人でなければ分かりません。私も被害者からきついことを言われることがあります。しかし、活動を継続して社会問題の知識だけでなく、被害当事者と共に歩む中で、社会問題を起こしている社会の中に住む自分に気付かされます。自分が社会問題を起こしている社会の一員であることの自覚から、当事者意識が芽生え、社会問題の原因を被害当事者と共に考え、自らが改革のために動くことによって社会問題の解決につながっていくのではないでしょうか。
世間では、よく他人事と言いますが、被害当事者の生の声の声を聞き共に動かなければ、全て他人事に終わります。動く方法は人それぞれ違い、自分のやりやすい自分にあった方法で動けば、もう当事者です。社会問題の解決の第一歩は自分の中の社会問題の根っこに気付くことから始まるのではないでしょうか。
コメント
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