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散歩の途中で… お腹がすいたよ~♪

散歩の途中でのスナップ。携帯替えてから普段の写真はiPhoneXs。 CanonEOS6D FUJI X70はサブに

コムラー135mm

2006-06-26 20:21:18 | カメラのこと
いわゆるライカマウントの135mm F=3.5、外付けファインダーと革ケース。
今でこそピント調節はオートフォーカス(AF)が当たり前ですが、ほんの少し前までは自分の眼で合せるのが当たり前。
今回紹介する「コムラー」もレンジファインダー・カメラで使うレンズ。ピント調節は、レンズの繰り出し量をレンズマウント内部のカムを介してボディ上面の距離計に伝え、三角測量と同じにように中のプリズムを動かして二重像を合致させるという、文章で説明すると大変面倒なシステム。実際の操作は簡単だが、距離計の基線長(2つの対物レンズの間隔×倍率)によってその精度が決まってしまうので、使用できるレンズは135ミリが限界でした。
その限度一杯のレンズがこの135㎜。

なんとか距離は合わせられるものの、ファインダーの構造上、写る範囲をきめるフレームにはパララックス=視差がつきもの! 
ピント・リングから撮影距離を読み取り、それをカメラ軍艦部のアクセサリー・シューに挿入した外付けファインダー基部の目盛りを調整するのを忘れると、肝心の頭が切れたりしたものです。
この部分を書いてて、このレンズはコスト・ダウンのためレンズを繰り出す「ヘリコイド」が「回転ヘリコイド」(反対が「直進ヘリコイド」)で、レンズ全体が廻って繰り出されるため、絞り環も一緒に廻ってしまい、絞り値のセットがやり難かったのを思い出しました。(昔のコンタックスやニコンSシリーズもそうでした)

いまでこそ、「標準レンズに始まり標準レンズに終わる」という格言や、広角レンズの良さが理解できますが、どうしても最初は臆病なもの。初心者にとっては被写体を引きつけられる力強さに惹きつけられたもんです。
今なら逆に被写体を引き付けるのではなしに、被写体に切り込むことの大切さが分かってきましたけど。。。。

このレンズ、高校時代に主力がキヤノンの一眼レフに移行するとき、友人に譲ったような気がしています。

次回は広角レンズに開眼させられたキヤノンのスクリューマウントの35mmを書く予定です。