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CanonFT-QL

 1966年3月発売。50mm F=1.8のレンズと一緒に購入したのは1千円高いブラックボデイ。100mm F=3.5とのバランスが抜群だった!
 ペリクル・ミラーを使用してシャッターの瞬間も画像が消失しない「ペリックス」の後継機として発売された、通常のクイック・リターンミラーを使用した、TTL・絞り込み測光の35mm一眼レフカメラ。末尾についている「QL」は「クイックローディング」の略。フィルムの先端をスプールに差し込むことなく、マークの位置へ置いて裏蓋を閉めれば、巻き上げられる優れもの。しかし、ン十年の使用後にフィルム送りに支障がでることもあり、お蔵入りの要因の一つとなった。
 ファインダーのコンデンサーレンズを斜め45度に切断し、その断面の視野率で12%に相当する部分に蒸着を施してハーフミラー化、入射光をその面で反射させて、測光素子へと導く=焦点測光。画面の中央部12%という「部分測光」もアサヒペンタックスSPなどの全画面平均測光などと比べ、狙いどおりの露光ができて使い易かった。
 測光の操作は、セルフタイマーレバーをレンズ側へ押し込むことによるスイッチに連動して、実際の設定値までレンズが絞り込まれ、ファインダー内の定点に露出計の指針を合わせる定点合致式。
 今では「開放測光」が当たり前となっているが、当時キヤノンは機械的な連動誤差の無い「絞込み測光」の方が優れているとしてこちらを採用していた。しかしアイピースからの逆入光などの影響や実際の使い勝手を考えると、その後主流となった「開放測光」に軍配が上がったことは否めない。
 アクセサリーシューに装着して、マイナスEV3.5(23秒、F1.4)まで測れる低照度測光用のキヤノンブースターが、付属品として用意されていたが高くて購入できず
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