ども、やっぱり今月の『ヤングエース』は入手できなかった江戸です。先日は定休日で入荷してるかどうか確認できなかった店に行ってみたけど、やっぱり無かった。『コンプエース』ならあったんだけどなぁ……。まあ、こちらは普段買っていないので、そのまま何も買わずに帰ってきました。
そんな訳で、今日は雑誌の感想ネタも無いので、ちょっと昔の小説本の話でもしてみましようか。
●隣り合わせの灰と青春(ベニー松山)
もう20年以上昔に出版された『ウィザードリィ』の小説版。このゲームの小説版は数あれど、これは別格の名作だと思います。おそらく、元のゲームをプレイした事が無い人や、あまり小説を読まない人にも楽しめると内容ではないかと。事実、元のゲームや小説にあまり馴染みの無い私の弟が普通に最後まで読み切ったくらいですから。
いずれにしても、この作品との出会いが無かったら、確実に今の私は存在しないと断言できる作品の一つですね。
とにかく、元のゲームの「狂王トレボーの命により魔術師ワードナに盗まれたアミュレットを奪還する」という基本設定以外はストーリーらしいストーリーがほぼ皆無な物から、「ここまで素晴らしい物語が構築出来るものなのか!」と深い感銘を受けた物です。そしてそれが作家を志した切っ掛けになったように思います。
実際、ノートに勝手に漫画化したりもしましたしねぇ……。まあ、第1章まで描いて挫折したけど(笑)。
何にしても、ゲーム小説の枠に収まりきらないほどの傑作だと思うのだけど、作者のベニー松山の人物像を『ファンロード』誌上で知った時は、作品とのあまりのギャップに衝撃を受けた物です。あの雑誌の中では只の蟹好きの変なフランス人(を装っている)だものなぁ……(^^;)。
そして、続編。
●風よ。龍に届いているか(ベニー松山)
こちらはファミコン版の『Ⅱ』の小説版ですが、『Ⅲ』の要素も多分に含まれています。実質的に両作品の小説版と言っても良いかもしれません。
とにかく、プロローグの辺りで語られた『Ⅲ』の設定だけでもかなり燃えた記憶がありますね。実際には簡単な粗筋にしか過ぎないのだけど、それだけでも充分に面白さを感じさせるのだからさすがと言うしかありません。
そして本編ですが、こちらも元のゲームのシンプルなストーリーに大幅な肉付けが成されており、前作以上の大作になっております。
まあ、中盤は登山小説という印象が強いのですけどね。ある意味、『ウィザードリィ』の中に別のジャンルの作品が入っていると言ってもいいくらい。でも、普通に面白いから困る(笑)。
あと、原作ゲームでは石化攻撃以外はさほど脅威ではない地味なモンスターの「ゼノ」が、かなり危険な存在になっていたりもします。
それはある意味、相当な原作の改編をしているとも言えるのですが、元々物語や設定の細部はプレーヤーそれぞれのイマジネーションに任せている所が多いゲームですから、作品のポテンシャルを充分以上に引き出しているという事なのかもしれません。
何にしても、こちらも傑作だと思いますので、前作と合わせて是非とも読んで貰いたい作品ですね。まあ、新品で手に入れるのはかなり困難だとは思いますが、古本屋などで見かけた際には手の取って欲しいと思います。
じゃ、今日はここまで。
そんな訳で、今日は雑誌の感想ネタも無いので、ちょっと昔の小説本の話でもしてみましようか。
●隣り合わせの灰と青春(ベニー松山)
もう20年以上昔に出版された『ウィザードリィ』の小説版。このゲームの小説版は数あれど、これは別格の名作だと思います。おそらく、元のゲームをプレイした事が無い人や、あまり小説を読まない人にも楽しめると内容ではないかと。事実、元のゲームや小説にあまり馴染みの無い私の弟が普通に最後まで読み切ったくらいですから。
いずれにしても、この作品との出会いが無かったら、確実に今の私は存在しないと断言できる作品の一つですね。
とにかく、元のゲームの「狂王トレボーの命により魔術師ワードナに盗まれたアミュレットを奪還する」という基本設定以外はストーリーらしいストーリーがほぼ皆無な物から、「ここまで素晴らしい物語が構築出来るものなのか!」と深い感銘を受けた物です。そしてそれが作家を志した切っ掛けになったように思います。
実際、ノートに勝手に漫画化したりもしましたしねぇ……。まあ、第1章まで描いて挫折したけど(笑)。
何にしても、ゲーム小説の枠に収まりきらないほどの傑作だと思うのだけど、作者のベニー松山の人物像を『ファンロード』誌上で知った時は、作品とのあまりのギャップに衝撃を受けた物です。あの雑誌の中では只の蟹好きの変なフランス人(を装っている)だものなぁ……(^^;)。
そして、続編。
●風よ。龍に届いているか(ベニー松山)
こちらはファミコン版の『Ⅱ』の小説版ですが、『Ⅲ』の要素も多分に含まれています。実質的に両作品の小説版と言っても良いかもしれません。
とにかく、プロローグの辺りで語られた『Ⅲ』の設定だけでもかなり燃えた記憶がありますね。実際には簡単な粗筋にしか過ぎないのだけど、それだけでも充分に面白さを感じさせるのだからさすがと言うしかありません。
そして本編ですが、こちらも元のゲームのシンプルなストーリーに大幅な肉付けが成されており、前作以上の大作になっております。
まあ、中盤は登山小説という印象が強いのですけどね。ある意味、『ウィザードリィ』の中に別のジャンルの作品が入っていると言ってもいいくらい。でも、普通に面白いから困る(笑)。
あと、原作ゲームでは石化攻撃以外はさほど脅威ではない地味なモンスターの「ゼノ」が、かなり危険な存在になっていたりもします。
それはある意味、相当な原作の改編をしているとも言えるのですが、元々物語や設定の細部はプレーヤーそれぞれのイマジネーションに任せている所が多いゲームですから、作品のポテンシャルを充分以上に引き出しているという事なのかもしれません。
何にしても、こちらも傑作だと思いますので、前作と合わせて是非とも読んで貰いたい作品ですね。まあ、新品で手に入れるのはかなり困難だとは思いますが、古本屋などで見かけた際には手の取って欲しいと思います。
じゃ、今日はここまで。
http://yaruoanthology.blog22.fc2.com/blog-entry-138.html
現行はもっと進んでます。
教えていただきありがとう御座います。暇な時にでも読んでみますね。